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ガスコーニュ生まれの料理プール・オ・ポ [フランスの郷土料理]

プール・オ・ポ
(Poule au Pot)

pouleaupot01.jpg

 若鶏を野菜と一緒に煮込んだ料理。

ガスコーニュの料理とは言うもののフランス全土で食べられ

国を代表する食べ物になっています。

gascogne.jpg


 この料理の由来は、今から400年ほど前にさかのぼります。日本では豊臣方と徳川方の戦いが間もなく終ろうとしている時代、フランスではカトリックとプロテスタントの対立が激化していた時代です。

 フランス王となったアンリ4世はこの対立をおさめるためにナントの勅令を発布し、疲弊した国家の統一と発展に力をそそいでいました。そんなある日、サヴォワ公の訪問を受けます。サヴォワ公は、王の衛兵が毎月4エキュの給料しかもらっていないことを知り、もう一ヶ月分の給金を自分が衛兵の一人一人に渡したいと言います。侮辱された王は、そんなお金を受け取った者は全員絞首刑だと激怒。そして、「私の願いは、この国のすべての貧しい農民が毎週日曜日には鍋に鶏を入れて食べられるようにすることだ」と言ったそうです。この「鍋に鶏(poule au pot)」がきっかけとなり料理として広く普及していったのでした。残念ながらアンリ4世はこれが実現するのを見ることなく、1610年に暗殺されてしまいます。ちょうど400年前の今日5月14日のことでした。


 この料理、言わば鶏を使ったポトフ。人によっては、煮汁と生クリームで作ったソースをかけて食べるようです。

 パリにこれを食べさせてくれるお店があります。その名もずばりLa Poule au Pot。下記がお店のサイト。(英国の旗をクリックすると英語になります)メニューも出ています。


http://www.lapouleaupot.fr/accueil_fr.htm


 下記のようなビデオもみつけました。フランス人女性が、このレストランで食事をして支払を済ませるまでを1分55秒にまとめたビデオ(音あり)です。残念ながら食べているのはプール・オ・ポではなく、poule au riz sauce suprême(極上ソースの鶏のライス添え)という料理です。



 さかんに「おいしい、おいしい」と言ってます。お会計後の感想は「とってもおいしいけど、ちょっと高いわね~」。今年の1月29日に食事をしたようで、メインとデザートと紅茶で、しめて39ユーロ(5,000円ほど)。ここで食事をした有名人のネームプレートがお店の壁に貼付けてあるところを見ると人気のお店かもしれません。



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コメント 2

の

5000円!☜(・・;)。。値段で「腹膨れますデスゥ」~(T_T)www
by (2010-05-15 16:42) 

carotte

の さん

ほんとですよね。(>_<)
全体で3,000円くらいで食べられたらいいのにって思います。
by carotte (2010-05-15 22:52) 

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