ローアン橋 フランス [人の住む橋]
今もなお人が住んで暮らしている橋は、分かっているだけでヨーロッパに6つあるそうです。フランス、ドイツ、イタリア、ブルガリアにそれぞれ一つずつ、そしてイギリスに2つ。
今日は、フランスの橋を紹介します。
ランデルノー
(Landerneau)
パリ→ランデルノー(TGVで4時間半)
ローアン橋
(pont de Rohan)
ブルターニュ地方の町ランデルノーを流れるエロルン川の河口にかかる橋です。町の名物です。橋というより、家の下をうがって川を通したようにも見えます。
この川には、1336年にすでに橋が架かっていたことが確認されていますが、石造りになったのは1510年のことです。造った人物の名を取ってローアン橋と名付けられました。当時、橋の中央には製粉所と店が2軒あり、この頃から橋に人が住み始めました。製粉所のある階には牢屋が二部屋あり、粉引きが牢番を務めていたそうです。また、領主にとっての大きな収入源となる漁場もありました。
1639年にはルネッサンス様式の美しい住居(Maison Gillardと呼ばれ、歴史的建造物に指定)が建てられ、一階には数軒の商店がありましたが、19世紀の改築後にはダンスホールと公衆風呂に変わりました。
現在は製粉所もダンスホールもなくなりましたが、橋の上にはお店が並び、住居になっている建物もあります。現在の橋の様子は下記のサイトでご覧ください。ここで生まれ育った男性や、今でも住んで暮らしている夫婦が登場します。(2分半弱)
http://videos.tf1.fr/jt-13h/le-pont-habite-de-landerneau-l-un-des-derniers-d-europe-5864931.html
ローアン橋は今年で500歳の誕生日を向かえます。ランデルノーの町ではこれを祝って5月29日から9月30日まで、様々なイベントを行うようです。下記がそのサイトです。フランス語だけですが、様々な美しい姿の橋の写真が見られます。(ケルト音楽のようなBGMが鳴り続けます。耳障りな場合は画面のストップボタンをクリックしてください)
carotteさん、おはようございます。
私が最も行ったことがある地方がブルターニュです。だから、ブルターニュ地方の記事にはとても興味があります。ランデルノーには行ったことがありませんが、近くまで行った記憶があるので過去の記録を調べてみました。
2006年2月に Lampaul-Guimiliau にある食品工場を見学していました。朝8時にサン・マロを車で出発、10時20分に現地に着いています。これから、その時に撮った写真を見て、当時を思い出してみます。
by wattana (2010-06-02 04:48)
wattanaさん
いつもご訪問ありがとうございます。
私はノルマンディーの西の端ぎりぎりまでで、まだブルターニュには足を踏み入れていません。いつか必ず行きます!!!
Lampaul-GuimiliauはGoogle Earthで場所を確認しました。ランデルノーは本当にお隣といった感じですね。もしかしたら気がつかないうちに通ってたなんてことがあるかもしれませんね。
by carotte (2010-06-02 20:36)
carotteさん、おはようございます。ノルマンディーの西の端ぎりぎりとは、
モンサンミッシェルのことでしょうか?
by wattana (2010-06-03 07:49)
そうです。今から4年ほど前のことです。観光地化されていてどうかなと思っていましたが、遠くから徐々に見えてくるあの姿はやっぱり素晴らしかったです。
by carotte (2010-06-03 09:45)
欧州で温泉じゃないのに公衆風呂とは珍しい施設があったのですね。500年の歴史とはすごい!!
by opas10 (2010-06-06 18:02)
opas10さん
どうやって皆でお風呂に入っていたんでしょうね。
500歳の橋の上に住むというのもちょっとスリルがあります。
by carotte (2010-06-07 14:59)