地中海地方の料理 その5 [フランスの郷土料理]


パリ→ニース(列車で5時間40分、飛行機なら1時間20分)
ニース→カーニュ=シュル=メール(200番バスで35分)
カーニュ=シュル=メールの丘の上には中世のお城があり、お城からは町と地中海が一望できます。この丘のふもとにあるのがレストランJosy-Jo。オーナーシェフのJosyは、この地で40年近く料理人として働いてきました。母親や叔母から料理を引き継いだということですから、多くのシェフが一流レストランで修行していることを考えれば、ほとんど独学と言っても言い過ぎではないでしょう。それでミシュランの星を獲得しているわけですから、料理に対する才能と情熱は相当なものです。
このレストランを際立たせているのが、ニース生まれの詰め物料理です。
まず野菜を湯がいたら、中身をくりぬきます。中に詰める具は、一晩ミルクにひたしたパン、牛ひき肉、トマト、ズッキーニ、卵を混ぜて作ります。具を詰めたら160度のオーブンで45分間焼いてできあがり。
映像は→こちら
この料理、ニースの人々にとっては、自身の起源のような食べ物で、マルセル・プルーストにとってのマドレーヌと同じような存在なのだそうです。
ここでは他にも、ズッキーニの花の衣揚げ、赤ピーマンのオリーブ油のマリネ、いかのバジル風味炒めなど、シンプルですが妥当な料理が出るそうです。映像には出てきませんでしたが、炭火で焼いた肉料理も評判のようです。
定食は26€から。シンプルで新鮮というのがこのお店の特徴です。
デザートは、レモンのムース(レモンの皮入り)、自家栽培の葡萄のシャーベット、イチゴのミルフィーユ。
ミシュランの星付きでも気楽に食事ができそうなお店ですね。
今日もすてきなお食事をご紹介くださりごちそうさまです。
市場の風景がいいですね。
丸いcourgette、以前家庭菜園をしていた時に
フランスの友人に種を送ってもらい育てたことがあります。
長い方のズッキーニの花はすごい! 新鮮ですね。
この頃、carotteさんblogであのアナウンサーにお会いするのが
日課になってきました。やはり知っている単語は聞き取れますね。
途中でドイツ語が一瞬聞こえます。
(Das ist aber bitter…でも苦いヮのような…)
by orange (2010-07-10 22:43)
orangeさん
ドイツ語出てきましたか。
ズッキーニの花は、この前のお店でも衣揚げにして出していましたが、どんな味がするのでしょうね。このお店ではあの花の中にも詰め物するみたいです。
あのアナウンサーはもう20年以上もこの番組(TF1の午後1時のニュース)を担当しています。グルメの話題になるといつもにんまりしてますね。
by carotte (2010-07-10 23:18)
TF1のグルメ番組を見ていると、シェフが自ら地元の市場や漁港へ足を運んで材料を仕入れるところから始まりますよね。あの場面っていずれもローカル色が出ていてすっごいいいですね~。
by opas10 (2010-07-11 14:13)
するどいですね。この番組、あのアナウンサー(ジャン=ピエール・ペルノー)になってから、ローカル色を全面に押し出すような作りになっています。その辺が楽しめる要因かもしれません。
by carotte (2010-07-11 19:15)