プロヴァンス地方の渓谷 その3 [フランスの渓谷]
革命記念日のシャンゼリゼ通りや花火には目もくれず、シリーズ三日目の映像を紹介します。
今日は、この地方のグルメを求めてリエ(Riez)という村を訪ねます。


ムスティエ=サント=マリー→リエ(バスで25分)
リエ
(Riez)

ヴァランソル高原と呼ばれるこの地域には、プロヴァンス地方ならではのラヴェンダーの香りが漂っています。この蜜を集めているのがミツバチ。そして、リエの特産品の一つがラヴェンダーの蜂蜜。
ミツバチが集めて来た蜂蜜は7月の終わり頃に収穫され、10日ほど寝かせたら瓶に詰められ、水曜日と土曜日の市場で売られます。乾燥したラヴェンダーの香りをいつまでも口の中で楽しめる蜂蜜だそうです。
この高原ではヤギも放牧されています。ここのヤギの乳から作られるチーズはBanon(バノン)と呼ばれています。この名称は、リエから60キロほど離れた小さな村の名前からつけられました。一つが直径6~7㎝のこのチーズは栗の木の葉に包まれ、ヤシ科の植物の茎で結わえられています。
ヤギの乳はこの地方の伝統的な方法(独特のチーズを生み出す秘密がここにあるそうです)で凝固され型に入れられます。最初の熟成期間は5~10日、栗の木の葉に包まれてからは10日間、光りと空気の接触を避けて熟成されます。こうしてとろりとした柔らかいヤギのチーズが生まれます。
2003年にAOCを獲得しているこのチーズ、一年のうち210日以上は指定された地域で放牧され、指定された血統のヤギの乳を使ったものでなければなりません。
映像は→こちら
とろりとしたチーズが美味しそうですね。作家ジュール・ベルヌや詩人のフレデリック・ミストラルも大好きだったそうです。因に、このチーズに合うワインは赤のボルドーChâteau Puyfromageやその他の濃厚なワインだそうです。
この地域ではアーモンドやトリュフも穫れるそうです。
屋外でBread&CheeseにWine、たまりません!!赤ワインじゃなくて白ワインでいただいていたのがちょっと意外でした。
by opas10 (2010-07-17 14:37)
opas10さん
そうですね、この二人、白ワインを飲んでますね。たぶん重めの濃厚なワインなのか、とりあえずあったワインを飲んでいるのか.......。
このチーズ、日本にも輸出されているという話なので入手はそう難しくはなさそうです。食べたいですねえ〜。
by carotte (2010-07-17 22:56)