ブルゴーニュ地方の料理 その1 [フランスの郷土料理]
今日から5回にわたって、ブルゴーニュ地方のお料理を紹介します。
第1回目はディジョン(Dijon)。
ガストン=ジェラール風鶏肉
(poulet Gaston-Gérard)
ディジョンと言えばマスタードですが、このマスタードを使った料理です。
料理の名前にもなっているガストン・ジェラールは、第三共和制時代(1870-1940年)の後半に活躍したディジョン生まれの政治家です。観光省の大臣だったこともありますが、1919-1935年までディジョンの市長を務めました。
この料理の生みの親は、このガストン・ジェラールの夫人でした。彼女は、二人のお客(一人はブレス出身、もう一人はフランシュ・コンテ出身←コンテチーズの里)をもてなすためにこの料理を思いついたと言われています。ブレス産の鶏を油またはバターで炒め、その焼き汁とおろしたチーズ(コンテ)、ブルゴーニュ産白ワイン、マスタード、クリームを使ってソースを作り、グラタン風に仕上げたそうです。
今回この料理を作ってくれるのがディジョンのレストランLe P'tit Bouchonのシェフです。
作り方はほぼオリジナルと同じで、まず鶏を油とバターで炒めます。別の鍋でみじん切りのタマネギとエシャロットを炒めたら、白ワインを注ぎます。ここで大事なのは、白ワインで十分にフランベすることだそうです。ここに、鶏のスープとクリームを加え、さらにマスタードを入れます。最後に、一人当たり50グラムの見当でチーズ(コンテ)を入れたらできあがり。
映像は→こちら
(これは去年2009年11月16日に放送された映像です)
この料理なら日本でも作れそうですね。ブレス産の鶏というわけには行きませんが、手に入る鶏でぜひ実践してみたいと思います。
映像にも登場しましたが、エスカルゴもこの地方の料理です。
またシェフお気に入りのチーズで、パンに塗ってオーブンで焼いていたのはÉpoisses(エポワス)又はChambertin(シャンベルタン)というウォッシュ系チーズです。従って、かなりきつい匂いがします。
美味しそうなおソースですね。
マスタードの量は思ったよりも少なめでしたが。
ディジョンマスタード、色々な種類がありますね。
鶏肉の味、香りにかなり左右されそうな気がしました。
by orange (2010-07-30 01:24)
鶏肉やったらカロリー低いし、、、
おいししょ~でございまする。。^^
by ぷりん&りく (2010-07-30 05:03)
orangeさん
ブレス産の鶏ってどんな味わいなんでしょうね。
品種と育て方がブレス産の肉の味を生み出すそうです。
このお料理、ディジョン、ブレス、フランシュコンテの特産品を使って作ったところがミソですね。ガストン・ジェラールの奥様は外交上手。
by carotte (2010-07-30 09:41)
ぷりん&りくさん
そうなんですけどね、ソースの方がちと高カロリーのような気もします。^^;
白ワインを飲みつつ食べれば代謝量アップかな?
by carotte (2010-07-30 09:49)
carotteさん、おはようございます。
ディジョンは通ったことはありますが、未訪問地なので一度行ってみたい街です。Le P'tit Bouchon 、いい雰囲気のビストロですね。行ってみたいと思います。でも、最近は大食が苦手になってきたので、エスカルゴとデザート(主菜抜き)でお腹がいっぱいになってしまうと思います。
by wattana (2010-07-31 09:59)
wattanaさん
エスカルゴとデザートだけではお腹空きそうな.......でも、デザートにケーキなど取ればそれなりですね。
だいぶ昔のことになりますが、ディジョンは4ヶ月ほど滞在したことがあります。街の中には何カ所か中世の雰囲気の残る界隈があります。古い教会もいつくかあったと思います。また、田園やぶどう園を走りぬけて小さな村まで連れて行ってくれる路線バスがいくつかあって、暇な時はそれに乗ってうろうろするのが楽しみでした。今となってはなつかしい思い出です。
by carotte (2010-07-31 23:11)