食の街道 その2 〜塩の道〜 [フランスのグルメ]
フランスの塩と言えばゲランドが有名ですが、このゲランドから少し南へ下ったノワールムティエ島(Ile-de-Noirmoutiers)でも塩田を使った塩作りが行われています。
白い黄金と呼ばれる塩。この島では100を超える生産者が塩を作っています。平均年齢は40歳に届きません。意外に若い人が多いのです。
現在、この島の第一の産業は観光です。観光で訪れた人たちは、塩田の間の道を自転車や馬で散策します。車を使っていいのは塩の生産者だけ。そして市場にはここで穫れる塩が並びます。
島の面積が49 km²ですから、石川県の能登島よりやや大きいくらい。この三分の一が塩田です。製塩の歴史は古く、5世紀、ベネディクト派の僧侶によって始められたそうです。一時は3万トンを生産していた時期もありましたが、その後徐々に減少し、1985年には年間600トンにまで落ち込み、生産者の数も減少してしまいます。しかしこの20年ほどの間に、若い人たちの手で少しずつ息を吹き返しました。
この島にあるミシュラン一つ星のレストランのシェフも、地元の塩を使ってオリジナルの料理を作っています。(スズキの切り身に塩をふっている時の顔がちょっと不気味..........)
映像は→こちら
(これは2009年9月15日に放送された映像です)
この島ではフルール・ド・セル(fleur de sel)(塩の花)と呼ばれる塩も生産しています。これは、塩田の海水の表面にできる結晶をすくい集めて砕いた塩です。
レストランのシェフが使っていたのもこの塩。小麦粉に混ぜて生地を作り、この島のもう一つの特産品であるボンノットと呼ばれるジャガイモを包んで焼きます。この島ならではの料理ですね。
映像にはレストランの名前が出ていませんが、ネットで調べたところLa Marineというレストランで、星は一つ。中の様子は→こちら
私もフランスの塩(ゲランドの塩)を使っていますが、純和風のうどんのおつゆを作る時に使うと、なぜかおいしくなります。味に深みが増すような気がします。
友人の案内でプロバンスを旅した折り、
カマルグの塩田を見ました。
私もゲランドのお塩、使っています。
ちょっと精製が素朴な海の色?の残っているタイプです。
後ほどゆっくり画像を拝見しますね。
by orange (2010-08-04 23:23)
そうですね、カマルグでも塩作ってますね。
拙宅のゲランドの塩はグレーです。
海のミネラルがたっぶりなのかも。
by carotte (2010-08-05 10:43)