フランスのバスク地方 その5 〜羊のチーズ〜 [バスク地方]
予告通り、シリーズの最終回はこの地方で作られる羊のチーズです。




オッソー=イラティ
(Ossau-Iraty)

藍色の7本の縞模様の入った、バスク地方伝統の織物の上にあるのが、マネッシュ種の羊の乳から作られた、非加熱・圧搾タイプのチーズです。
オッソーは、渓谷にある岩山の名前から、イラティは森の名前から来ています。
このチーズが作られるのは、下記地図の点線で囲まれた地域です。そして今回訪ねるのはサン=テティエンヌ=ド=バイゴリという村。

サン=テティエンヌ=ド=バイゴリ
(Saint-Étienne-de-Baïgorry)

AOCを獲得したのが1980年。今年で30周年になります。
このAOCを維持するには、羊の放牧は少なくとも240日間は行われなくてはなりません。その間、羊は生の牧草を食べます。マネッシュ種の羊には、頭の毛が赤いのと黒いのの2種類があるそうです。羊の乳が出るのは12月から7月にかけてのみ。
チーズは円柱形で重さ2~3キロの小さいものと、重さ4~5キロの大きいものの2種類があります。外側は黄色みがかったオレンジから灰色になるものまであり、外側は固く中は柔らか。熟成期間は少なくとも80日~120日。6月~11月が食べごろです。

食前酒、白ワインと一緒に食べるとおいしいそうです。また、サラダに入れたり、おろしてグラタンの上にかけて食べてもいいそうです。しかし、一番おいしいのは、デザートとして、ダークチェリージャムと一緒に食べることだそうです。
映像は→こちら
女性がジャムと一緒に食べるとどれだけ美味しいか説明していましたが、味の説明ほど難しいものはありませんね。結局、自分で食べてみないと分かりません。
生産者は6~7ヶ月熟成したくらいがいいと言っていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、従姉妹の子守りをしました。お昼寝の時間になってもその子がなかなか眠れないので、こう言いました。『草原に羊がいるのを思い浮かべてみて。そして羊の数を一匹ずつ数えてみましょう』しばらくして従姉妹が言いました。『ねえ、もし牛が出て来たら、それも数えるの?』」
VDM (Vie de merde)より
美味しそうですね。
確かにジャムと一緒に頂くと美味しいですね。
ヤギ、羊のチーズ好きですよ。
今はスペインのロシナンテが冷蔵庫に入っています^^
のどかな村ですね。戸外のレストランも素敵です。
雨の心配もなさそうな場所ですし。
by orange (2010-10-04 01:48)
orangeさん、おはようございます。
スペインの山羊チーズですね^^
果物と一緒にチーズというのはあったのですが、ジャムはやったことがないので今度ためしてみたいと思っています。
牛乳や食肉専門の農家は窮地に立たされているようですが、ここはのんびりしてますね。チーズは大丈夫なのか、AOCがある限り心配はいらないなんてナレーションで言ってました。
by carotte (2010-10-04 09:52)
carotteさん、おはようございます。
羊の種類はとても多いそうで、私には何種の羊かよくわかりませんでしたが、映像に写っていた羊は少なくとも2品種(畜種)、~顔が黒い(ガングロ)羊と全身が真っ白な羊~ でした。
明日、岐阜県中津川市にある牧場に今年春生まれた子羊(肉用種のサフォーク種)を見に行く予定です。
by wattana (2010-10-05 08:23)
wattanaさん
あの全体に白い羊の頭の部分に赤毛があるようなんですよ。映像では確認しにくいですが、羊飼いのおじさんがきつ〜い訛でtête rousseと言ってました。で、もう一つがtête noirで角が生えてる羊です。
サフォーク種、肉食用ですね。小さいうちに食べちゃって申し訳ないと思いつつ、美味しいのでよく食べます。^^
by carotte (2010-10-05 11:56)
ジャムとチーズの組み合わせが美味しいとは知りませんでした!なにしろチーズといえばワインしか浮かばない酒飲みでして(笑)
by opas10 (2010-10-09 12:39)
opas10さん
私もジャムは初めて知りました。
チーズを熟成させている職人さんが白ワインとも合うと言ってましたよ。でも、皆でチーズを食べてる時は赤ワインを飲んでましたっけ。^^;
by carotte (2010-10-09 18:49)