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パリの異邦人 その2 〜インド人〜 [パリ]

 シリーズ二回目は、パリのインド人。

 パリ18区のパジョル通り(rue Pajol)には、パリで最も古いヒンドゥー教の寺院Sri Manicka Vinayakar Alayamがあります。ここではインドで行われているのと同じように、一日に3回、信者が集まり祈りを捧げます。外から見てすぐに分かるような寺院の姿ではありませんが、建物のに中にはヒンドゥー教の神の一人であり、象の頭をしたガネーシャ神を祀る祭壇があります。

temple.jpg

 パリでは年に一度、大々的にガネーシャの祭りが開かれます。毎年25,000人ほどが参加し、ガネーシャを祝福します。今年8月29日に開催されたお祭りの様子が→こちら かなり大掛かりなパレードです。

 

 そして、パリ10区、北駅あたりから始まるフォブール・サン=ドニ通り(Faubourg Saint-Denis)近辺にはインド人街があります。いわゆる「リトルインディア」です。

paris-10.jpg

より大きな地図で パリのインド人 を表示

上から順に、寺院、リトルインディア、アーケード街


 ここには、数百種類ものサリーを売るお店があります。値段は安い物で6ユーロ、高い物で3,000ユーロ。この店の外には、スリランカ人の経営する100軒以上にも及ぶ小さなお店が並んでいます


 ここから数百メートル先には、パッサージ・ブラディ(Passage Brady)という、主にインド、パキスタンのお店が入っているアーケード街があり、ここではあらゆる種類の香辛料が手に入るそうです。他にも、モーリシャス、レユニオン(マダガスカル島東方のインド洋上にあるフランス領の島)のお店も出ているようなので、パリではちょっと異色の商店街です。


 映像は→こちら


 この界隈には、30ほどのインド・パキスタン料理のお店がありますが、お客はインド人ばかりではないようです。お店のコックさんによると、ヨーロッパ人の味覚に合わせて、少々工夫して料理を作っているそうです。


 尚、パッサージュ・ブラディは、1828年に作られ、現在、歴史的建造物に指定されています。リトルインディアのあるフォブール・サン=ドニ通りから、セバストポール通りをまたぎ、フォブール・サン=マルタン通りへと伸びており、半分は屋根付きですが、残り半分は屋根がありません。屋根付きの方にインド関係のお店が入っており、屋根のない方には貸衣裳屋(仮装用の衣装)が並んでいるそうです。

 
フォブール・サン=ドニ通り側の入り口    フォブール・サン=マルタン通り側の入り口


******** フランス人のつぶやき *******

「今日、近くのインド料理店でお昼を食べた。事務所に戻ると、同僚がびっくりして一体何が起きたのかと言う。実は私は2日前から前歯の2本が義歯だったのだが、それがタンドリーチキンの色に染まっていたのだった」

VDM (Vie de merde)より


nice!(17)  コメント(4) 

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コメント 4

orange

Passageの中はまるでパリではないかのようですね。
香辛料の棚が気になります。色々揃いそうですね。

by orange (2010-10-22 23:47) 

carotte

orangeさん
私もあの香辛料の棚が気になります。^^
器はパリで、中身はインドみたいな場所ですね。
by carotte (2010-10-23 09:35) 

opas10

世界のどこに行ってもインド人と中国人はたくましいですね~。パリの中華とインド料理は本場より美味しいと聞いたことがありますが、本当でしょうか?
by opas10 (2010-10-23 17:31) 

carotte

opas10さん
パリでインド料理は食べた記憶がないのですが、中華料理は何度となく食べました。私も回りの日本人も、パリの中華はおいしい!!と言っていたのですが、ある日、知り合いの日本人に、パリの中華には大量の味の素が入っていると聞かされて以来、食べなくなってしまいました。^^;
by carotte (2010-10-23 18:46) 

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