パリの異邦人 その4 〜中国人〜 [パリ]
La Dalle des Olympiades
真ん中が商業施設、回りを住居用の高層ビルが囲んでいる
計画が失敗に終わるかに見えた1975年頃、ポルポト政権下の混乱した祖国を逃れてパリにやってきたガンボジア人がここに入居し始めます(家賃が高額だったため、一所帯に数家族が入居していた)。続いて中国系ベトナム人が、そして最後に中国人が次々と住み始め、店を開きます。このアジア系の人々で作られたコミュニティが少しずつ拡大を続け、今のチャイナタウンが誕生したそうです。現在の人口は約20,000人。
映像は→こちら
マクドナルドには中国語の看板が掲げられていました。また、お寺もありました。
アジアの食材を入手できる大きなスーパーに買い物に来ていたフランス人もいましたが、はやりこの地域は勝手が違うのか、この街を良く知るガイドと一緒に来た方が良いとナレーションが入っていました。
フランス人にとって、ここに足を踏み入れることは、自国にいながら外国に行くのと同じなのかもしれません。とは言うものの、書道や中国茶を楽しみ、中国に興味をもつフランス人が増えているそうです。
この地域には、なんと160軒もの中華料理店があるそうです。映像に出て来たのは広東料理を出してくれる店でした。この地域以外にも、パリにはあちこちに中華料理店があり、パリジャンなら慣れているはずなのですが、お店で食事をしていたフランス人は、どうもガイドに連れられてやってきたグループなのか、中華料理は初めて食べたようです。「大丈夫、食べられる」とか、「おいしい」と言いつつ、何を食べているのか分からない様子でした。
やはり母国の味は忘れられないのでしょうね。
風習や祖国の味、文化に誇りを持っている国民ほど
異国にあっても同じ環境をつくろうとしますね。
中国の留学生は食事の時に餃子をよく作っていました。
美味しかったです。
中国系なのに…お箸が。娘はアメリカ人の留学生に「"漢検"受けた方が
いいょ」って言われたそうです><;
by orange (2010-10-25 23:49)
160軒ですか!!
凄いですね
チャイナタウンと言えばロンドンなんてのは昔のことなんでしょうか?
by Conny (2010-10-26 01:00)
orangeさん
中国人はそのまんまで外国に住みますよね。なんと言ってもあの経済力がその原動力なんじゃないでしょうか。それに比べるとアフリカ系は経済力がないから郊外の安い公団アパートに住んでます。
アメリカ人留学生のひと言、突き刺さります。そう言う私もパソコンに頼って変換してばかりだから漢字が書けなくなってます。(涙)
by carotte (2010-10-26 12:25)
Connyさん
ちょっとすごい数ですよね。驚きました。
ロンドンの中華街、今もあるんじゃないですかね。少なくとも10年前はありました。ちょっと古い話ですが......^^;
by carotte (2010-10-26 12:27)
carotteさん、こんばんは。
タイ・バンコクに住んでいた頃 (ずいぶん前のことです)、タイ北東部のラオス国境の町へ行ったことがあります。その小さな町で食べたランチは中華料理でした。料理店オーナーの中国人に話を聞くと、中国本土からバンコクに渡り、バンコクからリヤカーを引いてこの町へやってきて住みついたそうです。
バンコクに住んでいたといっても、いつか日本へ帰れると思って私は日々暮らしていました (駐在員という言葉がピッタリ)。この中華料理店主の話を聞いたとき、自分にはできないと思いました。
by wattana (2010-10-26 20:43)
wattanaさん、こんばんは。
中華料理が食べられない国ってないんじゃないかと思ってしまうくらい、あちこちにありますね。可能性を求めて別の国に行くというのに抵抗がないというか、普通のことなのかもしれません。その割りには、生活習慣とか生き方みたいなのはそのまま持って行き、行った先でコミュニティを作り上げてしまうんですよね。たくましいです。
by carotte (2010-10-26 23:12)
食べ物だけじゃなくて、書道や茶道を通してフランス人の好きな「文化的価値」アピールしているあたりウマイなあ、中国人!!でもやっぱり最後の中華料理は美味しそうです(笑)。
by opas10 (2010-10-30 14:04)
opas10さん
こういうの、フランス人が好きなんですよねえ。
東洋的なものを知っていると「文化人」みたいな気分になるんじゃないかと思うんですよ。
by carotte (2010-10-30 22:03)