セーヌ川でパリ見物 その5 〜船で暮らす〜 [パリ]
シリーズの最終回は、セーヌに浮かぶ船の家。
セーヌ川でこんな船を目にしたことのある方は大勢いらっしゃるでしょう。この船のことをペニッシュ(péniche)と言います。真ん中の細長~いところに、荷物を載せて運搬するのがその役割です。内陸部の小さな川や運河を、できるだけたくさんの荷物をつんで行き来するために、ダックスフンドのように胴体の長い形になりました。
このペニッシュですが、改造され、遊覧船やレストラン、さらにはホテルや住居として使われています。
今回は、住居用のペニッシュを紹介します。
セーヌ河岸には、こんな風に家に変身したペニッシュが数多く係留されています。係留には許可が必要ですが、許可されると電話も電気も引くことができます。係留代は月500~1,000ユーロ。日本円で約6万~12万。なかなか馬鹿にできない額ですね。ただし、許可を取るのはかなり難しいそうです。
中はわりに広く、工夫をすればテラス付きにもなり、都会にいながら田舎の雰囲気を味わうこともできます。とは言っても、満足の行く家にできそうなペニッシュをみつけるのはなかなか難しく費用もかかります。さらに、セーヌ川を行き来する遊覧船ともうまくやっていかなくてはなりませんから忍耐も必要です。
映像は→こちら
映像では、30年前にアメリカからやってきたシャルルさんがペニッシュでの生活を見せてくれました。
シャルルさんがフランスにやって来た時は、まさか水上生活をするとは思っていなかったそうです。住む家を探している最中に、たまたまこのペニッシュの家をみつけたのです。今ではこの生活に大満足。
中は、寝室が2つ、リビング、キッチンなど、普通の家と変わりありません。
動力はフランス製トラックのエンジン、100才になるという船の本体はオランダ製。これなら、家に居ながらにして、セーヌ川のランチクルーズやディナークルーズができます。
「今日、彼女と付き合ってちょうど一年目になる。お祝いに、何かいつもと違うことをして彼女を驚かせようと思い、バスタブをシャンパンで一杯にして一緒にお風呂に入ることにした。しかし……彼女は水だと勘違いして、あっと言う間に流してしまった」
素敵ですね。ヨーロッパは運河が発達していますから、
運河を通って旅行もできるでしょうね。
船内のマドロスの人形がご愛嬌でした^^
やはり夜景が綺麗ですね。水面に写る光が素敵です。
by orange (2010-11-01 09:08)
ペニッシュ生活、かなり憧れます。
フランスやイギリスのカナールを旅も一度してみたい。
by 島酔潜人 (2010-11-01 09:31)
orangeさん
マドロスの人形は印象的でしたね。そして、自宅が船だったら、そのままヨーロッパ運河の旅に出かけられそうです。
パリは、観光が一大産業になっているせいか、あちこちライトアップして街をきれいにみせるためには努力をおしみません。^^
by carotte (2010-11-01 19:33)
島酔潜人さん
イギリスの田舎の川を行く旅も楽しそうですね。昔、テレビでやってたのを見たことがあります。一艘借りてしまえば気ままに旅ができそうです。
by carotte (2010-11-01 19:35)
自宅を動かしてのトワイライトクルーズっていうのはいいですね。もっともその間家の主はワインも飲めませんが(笑)。陸の自宅よりもずっとマメにメンテしないとすぐダメになりそうな家なので、自分にはムリです(笑)。
by opas10 (2010-11-03 19:18)
opas10さん
その場合、交代用員がいないと厳しいですね。^^;
やはり船長付きの船で一週間か二週間程度の旅行というのがいいのかもしれません。
by carotte (2010-11-03 21:56)