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由緒あるお店 その3 〜マドリードのアメ屋さん〜 [スペイン]

 シリーズの三回目は、マドリードにあるアメ屋さん“Caramelos Paco”。

Spain_Madrid02.jpg

トレド通り53番地

 

 ストリートビューの写真では、お店のショーウィンドーが日よけで隠れてしまっていますが、店内はカラフルで愉快なキャンディーでいっぱいです。


 キャラクターをかたどったもの、ハムみたいなキャンディー、お酒の味のするキャンディーなど、創業者が考案したキャンディーが、今でも棚に並んでいます。そして、どのキャンディーも職人さんの手でつくられたもの。まずは番組をご覧ください。


 映像は→こちら


 現在のお店の主人は三代目。お客さんのリクエストに応えて新しいキャンディーを作っていたら、どんどん大きくなってしまったそうです。


 誕生日の子供たちが紙袋から垂れ下がったヒモをひっぱって、中にあったお菓子をゲットしていましたが、元はメキシコの子供のお祭りで使われるピニャータ(くす玉人形)から来ています。このピニャータの中には、お菓子やおもちゃが詰められていて、目隠しをした子供が棒でたたいて割ると、中のお菓子が落ちてくるしかけになっています。


 創業者のフランシスコ・モレノ・レドンド(Francisco Moreno Redondo)は、1930年代初め、若干20歳の時、当時、世界一おしゃれな通りと言われていたトレド通りに自分のお店を出します。もっぱら輸入食材を売る店として知られるようになりますが、1936年に思い切ってキャラメルとキャンディーだけを売る店にしてしまいます。そして、商品を売るために、息子を連れて、マドリッドの街の至る所にCaramelos Pacoとペンキで書いて回ったそうです。


 1980年に店を譲られた息子は、事業拡張のためキューバに工場を建て、そこから南米やヨーロッパにキャラメルを輸出したそうです。日本にも輸出していたとか。


 今ではこの店はスペイン一のキャンディー専門店として知られています。

 

feuille.jpg本日のクリスマス・イルミネーションcadeau.jpg


☆ マドリード ☆

師走の街の風景も合わせてお楽しみください


* 少しの間、フランス人のつぶやきはお休みします




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コメント 6

島酔潜人

素敵なお菓子屋さんですね。
昔、駄菓子屋にあった、紐をひっぱって引く飴を思い出しました。
マドリのバルにも行きたくなってきた。
by 島酔潜人 (2010-12-14 20:41) 

orange

色々な飴細工ですね。おおきなキャンディを抱えていましたが、
一人で??何カロリー??><;たいへんですねぇ。
子どもたちは嬉しそうでした。
by orange (2010-12-14 23:16) 

carotte

島酔潜人さん
そう言えば、そんな飴がありましたね。
これだけカラフルな飴が並んでたら、子供だけじゃなく大人もなんとなくワクワクしてきますね。
by carotte (2010-12-15 14:28) 

carotte

orangeさん
このお店、まさにキャンディー天国。
あまり食べ過ぎると地ごく行きぃ〜。^^;
あの大きなキャンディを食べるとなると一年がかりでしょうか?
by carotte (2010-12-15 14:32) 

opas10

子供だけでなく店にいた大人もなんとなくワクワクしているように見えました。でも一番楽しそうだったのはお店のご主人ですね。こういう店はマチガイなく繁盛しますよ。
by opas10 (2010-12-19 14:05) 

carotte

opas10さん
お店の中すべてがキャンディーとなると、わくわくしない人なんていないかもしれません。それに、おもちゃのようなキャンディーもありました。
お店のご主人も楽しそうな人でした。ご先祖さまもこのタイプの人だったのでは?と思わせるものがありますね。
by carotte (2010-12-19 19:06) 

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