12月のごちそう その5 〜ミルク子豚の詰め物〜 [フランスのグルメ]
東京はだいぶ寒くなってきました。
今日も引き続き、12月のごちそうシリーズです。
ミルク子豚の詰め物
(Cochon de lait farci)
お肉屋さんで作って売られています。
ハムのように輪切りにして売るため、
ナイフがそばに置いてあります。
乳離れする前の子羊ミルク・ラムを料理に使うことがありますが、こちらはその豚バージョンです。
生後約6週間くらいの母乳だけで育った、体重15キロ未満の子豚を使います。
準備には一週間ほどかかります。
詰め物は子豚や成豚の内蔵が基本ですが、作る人によってバリエーションがあるようです。この肉屋さんでは、ポルト産のリキュールに漬けたキクラゲ、雉子のムース、豚、鴨(又はアヒル)などを詰め、80度のブイヨンに入れ、少なくとも6時間はことこと煮ます。
映像は→こちら
詰めると言っても、子豚を開きにして、その上に具を載せ、のり巻きみたいに巻いていました。煮崩れをふせぐためか、腸(?)で包み糸で結わえて煮るようです。
煮上がった子豚は、お客さんの目にとまるようにカラフルな野菜で飾り付けされます。フランス人にしてはずいぶん細かな細工を施しますね。
売るときは、どうもお尻の方から切って行くようです。
この地域では、年末に食べる前菜として人気があり、この時期、良く食卓にのるそうです。
本日のクリスマス・イルミネーション
☆ アミアン ☆
世界遺産になっている大聖堂。ファサッドが照明でカラフルに色づけされています。
写真をクリックすると動画が見られます
* 少しの間、フランス人のつぶやきはお休みします
やっぱり、フランスの食文化ってすごいなぁ~。
沖縄のチラガーにも負けていませんね。
でも、輪切りにしたのはマンモスの肉みたいで美味しそう。
by 島酔潜人 (2010-12-18 22:17)
Ohooo…子豚さん。
ちょっと痛々しいですねぇ。フランス人はやはり狩猟民族だなぁと
思いました。
クリスマス。フランス産の七面鳥を以前は毎年焼いていました。
なぜでしょうお顔があるとちょっと残酷な印象が深まりますねぇ。
by orange (2010-12-18 23:24)
島酔潜人さん
チラガーは食べたことありせん。
美味しいんでしょうか?ちょっと怖いです〜 ^^;
by carotte (2010-12-18 23:45)
orangeさん
人間って生まれながらにして罪深いですね〜、こんなことして美味しいなんて言ってるんですから。
顔を再現しなくてもと思いますが、顔がないと何の料理か判断が付きかねるという感じがしないでもないです。
by carotte (2010-12-18 23:50)
carotteさん、おはようございます。
日本では、国産子豚の流通はほとんどなく (小豚=大きくならない豚は流通しています)、流通している子豚はほとんどが輸入品です。
子豚を食べるのは残酷だと思いますが、日本人の魚の食べ方・食べる部分は、フランス人にとって残酷に見えるかもしれませんね。たとえば、車エビのおどり食い、まぐろのお頭など。
by wattana (2010-12-19 07:00)
wattanaさん、おはようございます。
日本では子豚の料理はあまり見ないですね。
何を食べると残酷か?というのは、結局、エゴの世界ですね。
マグロの乱獲が問題になっていたとき、TF1の番組に、もの凄い数のマグロの頭が並んでいる築地の映像が出てきましたが、残酷だなと感じざるを得ませんでした。(映像の出し方にもよりますね)
この問題は複雑ですね。食文化の保存なんて話が出て来てしまったら、さらに複雑さが増します。
by carotte (2010-12-19 09:50)
ミルクラムは知っていましたがミルク子豚というのもあったのですね。いろいろと受け取り方はあると思いますが、子豚の丸焼きと思えばそれほど残酷じゃないようにも思います。食欲の勝ち。
by opas10 (2010-12-19 14:31)
opas10さん
私も初めて知りました。
生きたまま切り刻んだり焼いたりするわけではないですからねえ。良しとしてもらいましょうかね。
by carotte (2010-12-19 18:33)