12月のごちそう その8 〜フランス南西部のコース料理〜 [フランスのグルメ]
ヨーロッパは各地で大雪に見舞われているようですが、このニュースの間をぬって、今週のTF1は、大晦日のごちそうになりそうな地方の料理をシリーズで紹介しています。(フランスはお正月ではなく大晦日にごちそうを食べる習慣があります)
まずは、フランス南西部のロット県の料理から。
この地方は、フォワグラやトリュフの産地として知られていますが、この地方独特の料理があるそうです。
そこで今回は、マクスー村の愉快な家族8人と一匹が、その料理を紹介してくれます。
各自が担当する食材は、パン、トリュフ、ワイン、鴨(フォワグラとヒレ肉の両方)、パスティス(この地方のお菓子)の生地。
まずはシモーヌおばあちゃんがパスティスの生地を広げてデザートの準備。このお菓子を作るには技術と経験が必要です。
アンリエットおばさんは、鴨を開いてヒレ肉とフォワグラを取り出します。
コックのダニエルさんが、フォワグラを薄切りにして両面に焦げ目が付くくらいにフライパンで焼きます。焼き過ぎはダメ。外側はかりかり、中はとろりがいいそうです。
ヒレ肉もフライパンで焼きます。中はピンク色くらいが良い。
一方、ピエールさんと犬のブブはトリュフ狩り(掘り?)に。
その間、パスティスの生地をテーブルいっぱいに広げたおばあちゃんが、今度はドライヤーを使って生地を乾かしています。生地が乾いたらリンゴの切り身をのせ、全体を巻いて行きます。巻き上がったらオーブンで焼き上げます。
こうして出来たのが、
第一の皿:フォワグラのポワレのトリュフ添(ジャガイモの上にのっている)
第二の皿:鴨のヒレ肉のポワレとセープ茸
デザート:パスティス(ロット地方の焼き菓子)
映像は→こちら
パスティスというお菓子は初めて見ました。ちょっと変わったアップルパイみたいですね。南仏のお酒パスティスとは無関係。このガスコーニュ地方ではお菓子のことをパスティスと言うのだそうです。
それから、飲んでいた赤ワインはカオール(Cahors)産。フォワグラや鴨の肉によく合うそうです。
本日のクリスマス・イルミネーション
☆ ニーム ☆
ローマ時代に作られた円形競技場。
その外側壁面に繰り広げられるイルミネーションをぜひご覧ください。
写真をクリックすると動画が見られます
* 少しの間、フランス人のつぶやきはお休みします
テーブル一杯に生地を広げていましたね。
よく捏ねているのでしょうね。グルテンたっぷりといった感じです。小規模な村ならではのお食事会ですね。
そういえば友人が住んでいたフレースという村(80人程度の村)でも夏にそんな集まりをしていました。人の繋がりがまだ濃いのでしょうね。
by orange (2010-12-21 23:24)
carotteさん、おはようございます。
Sud-Ouest のワインでは、Cahors、 Cote de Frontonnais を飲んだことがあります。昔に比べ南西地方のワインの取扱いが増えてきたと思います。
by wattana (2010-12-22 06:40)
カオールと鴨、聞いただけでよだれが(^^ゞ
by soraaane (2010-12-22 09:05)
orangeさん
あんな風に広げて作るやり方は一体誰が思いついたんでしょう。あれだけ広げたのを丸めて焼けば、リンゴ入りミルフィーユになりそうな......。
フランスの田舎はこんな感じのところがまだまだたくさんあるようです。
by carotte (2010-12-22 19:47)
wattanaさん、こんばんは。
私はCahorsはまだ飲んだことがありません。フォワグラや鴨に合うということは、わりに強いワインなんでしょうかね。
by carotte (2010-12-22 19:49)
soraaaneさん
鴨のヒレ肉と言えば、日本では一口サイズの薄切りが6、5切れくらいお皿に載っているのが普通ですが、映像の鴨は、かなり厚切りでした。産地ならではですね。
by carotte (2010-12-22 19:56)