冬のあったかスープ その1 〜ブレジョード〜 [フランスの郷土料理]
年明けからぐっと冷え込んで冬らしい気候になってきました。そこで、今日から5回に渡って、フランスの地方に伝わるあったかいスープを紹介します。
シリーズの第一回目は、フランス中南部のリムザン地域のスープです。
今回はブリーヴ=ラ=ガイヤルドという町の家庭の主婦がこの料理を作ってくれます。

ブレジョード
(Bréjaude)
ベースはキャベツ、味と香りの決め手はベーコンです。
キャベツ、かぶ、にんじん、ネギ、玉ねぎ、じゃがいもを鍋に入れグツグツ煮るだけ。忘れてはいけないのは、最後に豚の皮付きのベーコンを入れること。塩味と香り付けのためにいれます。これを入れれば、後で塩をする必要がないそうです。上記写真をクリックして番組をご覧ください。
このお鍋で2つの料理が食べられます。
まずは、煮汁を使った料理。各人のボールに、少し固くなったライ麦パンを削って入れ、その上にカンタルチーズのスライスをのせます。そして、煮て柔らかくなったベーコンを鍋から取り出し、ナイフとフォークでくずします。このくずれたベーコンをさらにボールに入れたところで、煮汁をそそぎ、これを頂きます。最後に、赤ワインを注いでボールの底に残っていたものと一緒に、ずずっと飲み干してしまいます。
お鍋の野菜はこの後に食べることになります。
日本だったら、ご飯茶碗にお茶を注いで、へばりついていたご飯と一緒に飲み干すところですが、あちらではワインなんですね。
熱いスープにワインとなると、あっという間に身体があったまりそうです。
昔のリムザン地方は貧しく、キャベツの葉は家畜が食べて、芯を人間が食べていたそうです。こうやってキャベツを全部食べるのは贅沢だったとか。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、五歳の孫に私の手作りスープを食べさせた。おいしかったかと聞くと、孫はもう一人のおばあちゃんの作ったスープの方が好きだと言う。どんなスープなのか聞いてみると、『ちっちゃな袋を鍋に入れて温めるの』だそうだ」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、こんにちは。
ブレジョードは、塩漬け豚バラ肉を使うポテのような煮込み料理ですね。
ネギが美味しそうです。
by wattana (2011-01-13 17:15)
wattanaさん、こんばんは。
そいう言えばポテというのがありましたね。
ネギは煮込み料理にかかせませんね。でも、この切り方、面白いです。
by carotte (2011-01-15 00:08)
carotte さん、フランス人のナイフの使い方 (皮の剥き方、切り方)はおもしろいですね。ところで、このネギはポロネギ poireau ですか?
http://www.arcane-jp.com/products/l/france_4.html
by wattana (2011-01-15 07:06)
wattanaさん
日本とフランスでは食材の切り方が違っていることが良くありますが、こんなネギの切り方は初めて見ました。あんな長いものを宙に浮かせてよく切ってますよね。日本なら菜切り包丁で、まな板の上で切ります。
ネギはpoireauです。ナレーションでpoireauと言っています。見た目、日本のネギに似てますね。
by carotte (2011-01-15 08:45)
carotte さん、ポロネギは日本に輸入されていてフランス料理店で使っているお店があります。アルカンも輸入しています。
http://www.arcane-jp.com/products/l/france_4.html
by wattana (2011-01-15 12:51)
wattanaさん
これ、フランスからの輸入なんでしょうね。
日本のネギとは違う味ですね。
by carotte (2011-01-15 14:07)
これはマチガイなく大人の味ですね!!ワイン入りスープ、たまご酒を思い出しました(笑)。
by opas10 (2011-01-15 15:25)
carotte さん、こんにちは。
ポロネギpoireau は何度か食べたことがありますが、
下仁田ネギのようだったと思います。
by wattana (2011-01-15 17:39)
opas10さん
このワイン入りスープ、ひょっとしてたまご酒といっしょで、風邪を引いた時に飲むといいのかも。^^
by carotte (2011-01-15 22:13)
wattanaさん、こんばんは。
たった今、下仁田ネギみたいなpoireauのたくさん入ったスープの記事をアップしました。ポロネギ畑も出てきます。
by carotte (2011-01-15 22:15)