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フランス伝統のゲーム その1 〜ボールとピン〜 [フランスのお宝]

 今日からフランス西部に古くから伝わるゲームを5回シリーズで紹介します。

 

 シリーズの第一回目は、ブルターニュ地方に伝わるゲーム。使う道具は、ボールとピン(棒)。ボーリングのようでボーリングではない。このゲームを楽しんでいるのは、ロワール=アトランティック県のラ・シュヴァルレ村のお年寄りたちです。

Paris_Lachevallerais.jpg

 

quillesdep.jpg

 

 村のバー兼食料品店のお隣にゲーム会場があり、いつものメンバーが集まります。

 

 道具はどれも木製です。ボールには手でつかめるように穴があけられています。

 

 遊び方は、まず印のついたピンを1本真ん中に立て、それを四角で囲むように8本のピンを立てます。そして、所定の位置から木製のボールを投げて、真ん中のピンにあて、このピンを四角の外に出すというもの。名前はキーユ・ドゥ・ポムルック(quilles de Pomeleuc)(ポムルックのピン)と言います。では上記の写真をクリックして番組をご覧下さい。

 

 映像の中では三回目が成功例です。最初の二回は、いずれも真ん中のピンには当たらず、回りのピンに当たって倒れてしまいました。当てるのは真ん中のピンだけ。しかもそれを四角の外に出してしまわなくてはなりません。三回目のは完璧でした。

 

 何やら点数をつけているようですが、どのように点をつけるのかは説明がないので分かりません。かなり複雑な付け方のようです。

 

 しかし、この番組のキーユ・ドゥ・ポムルックは、ここだけのやり方。一般的な遊び方は、ピンを並べてボールを投げるところまでは同じですが、その後がちょっと違ってます。

 

 9本のピンのサイズは大中小に分かれていて、大が1本、中が2本、残りが小です。さらに、このピンには点数がつけられていて、大 - 9点、中 - 5点と3点、小 - 1点、倒した分だけポイントが加算されます。でも、たくさん点数と取ればいいというのではありません。36点ちょうどを獲得しなくてはなりません。なかなか大変なゲームです。

 

 ラ・シュヴァルレでは、夏は礼拝堂の近くにある広場でゲームをするそうです。

 

 木製のボールの重さは2キロ。これを作っているロジェさんは自分ではもう投げられないのでゲームは見物するだけ。ゲームが終わったら、当然、打ち上げに参加するそうです。

 


******** フランス人のつぶやき *******

「今日、生まれて初めてボーリングでストライクを出した。ただし、隣のレーンで」


VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

soraaane

ゲームが難しい分だけ、後の一杯がおいしく感じそうですね(^_^)

by soraaane (2011-01-21 10:56) 

carotte

soraaaneさん
打ち上げ、楽しそうですよね。^^
皆さんお年寄りばかりで、後を継いで楽しんでくれる人がいるのかどうか、ちょっと心配です。
by carotte (2011-01-21 20:34) 

opas10

お年寄りがやるにしてはなかなかハードなゲームですね。日本のゲートボールとは大違いで。こりゃあ、打ち上げの一杯が必要なわけです(笑)。
by opas10 (2011-01-23 12:55) 

carotte

opas10さん
ごろごろと転がすのではなく、投げてますからね、2キロもするボールを。ゲームの後の一杯はたまらないでしょう ^^
by carotte (2011-01-23 20:55) 

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