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フランス伝統のゲーム その3 〜子供も遊べます〜 [フランスのお宝]

 シリーズ三回目もブルターニュ地方。

 フィニステール県の町ドゥアルヌネを訪ねます。

Paris_Douarnenez.jpg


boultennTV.jpg


 ゲームの名前は「ブールテン(Boultenn)」。


 使う道具は、木のボール9個(1個の重さ約1キロ)と、三つの穴のあいた木枠1台。


 遊び方はわりに簡単です。木枠の穴には前もって3個のボールをはめ込んでおきます。残りの6個のボールを約8mほど離れたところから木枠に向かって順に1個ずつ投げます。ボールは地面にバウンドさせてはいけません。直接、木枠(または木枠のボール)にあてなければなりません。


 木枠の真ん中のボールを外に出したら2点、両サイドのボールなら1点もらえます。さらに、その時、自分の投げたボールが枠の穴にはまり込むとポイントは2倍になります。上記写真をクリックして番組をご覧下さい。


 木枠が空になってしまった場合で、プレーヤーに持ち玉が残っていた時は、3個のボールを新しく穴に置きます。


 ゲームは2人~6人くらいで競います。一回の試合でそれぞれ6個のボールを投げることができます。当然ですが、点数が多い人が勝ちです。


 もう何年も屋根裏で眠っていたゲームですが、最近になって復活しました。映像に出て来た学校の子供たちは、週に数回、お年寄りに教えてもらってこのゲームを楽しんでいるそうです。家で練習しているという子もいました。


 このゲームは18世紀か19世紀にはすでに存在していたそうです。第二次世界大戦頃から金属のボールが使われるようになったそうですが、現在は、子供たちも遊べるという事で昔のように木のボールが使われています。 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

「今日、夢の中で、ジダンが僕にパスしてきた。僕は必死でボールを蹴った。その瞬間、足に激痛が走った。ベッドの横の壁を蹴っていたのだ」


VDM (Vie de merde)より



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コメント 6

orange

球の直径からすると命中させるのは難しそうですね。
子ども達の表情が面白いです。適当に投げている子、真剣に集中力を
高めている子…世代を超えて遊べるのがいいですね。
by orange (2011-01-21 23:03) 

carotte

orangeさん
子供の手にはちょっと大きいですね。それに重量は1キロ。
ルールは単純でも、的に当てるためには少し鍛錬が必要です。
by carotte (2011-01-22 09:27) 

島酔潜人

これは、おもしろうそう。
こういうシンプルなゲームって大好きです。
球を当てた後、自球を穴に入れるのって、運任せですね。
by 島酔潜人 (2011-01-22 09:28) 

carotte

島酔潜人さん
狙って出来ることじゃなさそうですよね。
偶然、ぱかっとはまり込んで、やったあ!って感じです。
by carotte (2011-01-22 11:04) 

soraaane

大人になればなるほど
ゲームの奥の深さにハマりそうですね(^_^)
by soraaane (2011-01-22 11:14) 

carotte

soraaaneさん
するどいご指摘ですね。
子供の頃には見えなかった面白みが、大人になると分かるということでしょうか......。
by carotte (2011-01-22 17:57) 

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