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アルボワの冬 [フランシュ=コンテ地方]

 次のシリーズを始める前に、フランス東部フランシュ=コンテ地方の冬の様子を紹介します。

 

 スイスと国境を接するジュラ県にあるアルボワ(Arbois)という町を訪ねます。

Paris_Arbois.jpg


ArboisTV.jpg


 人口は3,500人ほど。この地域にも葡萄園があちこちにあり、ワインの生産で知られています。そして、ワインの仕込みが終わった今でも、葡萄にまつわる仕事が続いています。


 しばらくぶりで雪がやみ、朝日のさすこの日の朝、町を大きなトラックが走ります。葡萄園を訪ね、ワインの製造に使った葡萄の搾りかすで蒸留酒を作るトラックです。ディスティラトゥール(distillateur)と呼ばれる職業ですが、今では数えるくらいの人たちしかやらなくなっててしまったそうです。冬の4ヶ月の間、葡萄園を回り、その場で蒸留酒を作って行きます。上記の写真をクリックして番組をご覧下さい。


 番組の中程では、町の市場の様子が出てきました。お店に並ぶのは、カブなどの野菜や、コンテ、モルビエ、モン・ドールなどのチーズ。そして、フランシュ=コンテ地方の名物モルトー産ソーセージもありました。


 葡萄園ではブドウの木の剪定が行われる一方で、葡萄の実を干している小屋があります。この葡萄はヴァン・ドゥ・パイユ(「藁のワイン」という意味)と呼ばれるワインを作るためのもの。こうすることで葡萄の糖分が濃縮されるのだそうです。


 今では天井から吊るしていますが、かつては藁の上に寝かせ乾燥させていました。映像の葡萄はもう数日したらプレスされ、アルコール度14~18.5度になるまで樽の中で熟成されます。


 ヴァン・ドゥ・パイユの特徴はその香りにあるそうです。そして、風邪などの病気にも効くとされています。


 一方、別の葡萄園では、松明を焚いて、町を練り歩いています。こうして冬の夜に火を焚いて、その年のブドウの豊作を祈っているのだそうです。

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

「今日、雪が降ったので車のタイヤを付け替えることにした。最後の四つ目のタイヤに来たところで気がついた。私は夏の間ずっと冬のタイヤで運転し、さっき夏用のタイヤに付け替えてしまったのだ」


VDM (Vie de merde)より



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コメント 8

orange

絵画を見ているような町の遠景ですね。
ワインを中心に1年が過ぎる落ち着いた雰囲気がいいですね。
コツコツと土と対話をしながら…マルシェの雰囲気も日常的で
いいですね。切り売りのチーズは色々ありそうですね。
by orange (2011-01-24 23:31) 

wattana

carotte さん、おはようございます。
Arbois は、行ってみたい街の一つです。映像に出てきた Vin de Paille ではなく、7年熟成の Vin Jaune を使う ‘鶏とモリーユのヴァン・ジョーヌ煮’ をミシュラン二つ星の Jean-Paul Jeunet 他で食べ比べたいとずっと思っています。 http://www.jeanpauljeunet.com/
by wattana (2011-01-25 06:39) 

soraaane

アルボワのワインは、大昔になめた程度だったような記憶が・・・。
ほとんど忘れちゃいましたが、他の地域とは違って、
風邪に効くような味だったような気がします(^^ゞ
蒸留酒用のかす絞りの様子は初めて見ました~。
担い手がないと無くなっちゃうのでしょうか、心配です(>_<)
by soraaane (2011-01-25 09:07) 

carotte

orangeさん
田舎の落ち着いた佇まいでした。
ワインに関してはお休みは無しということなんでしょうね。
スーパーではなく市場の方が、なんとなく美味しい食材を手に入れているような感じになります。
by carotte (2011-01-25 18:12) 

carotte

wattanaさん
Jean-Paul Jeunetさんは、wikipediaにArboisの出身者として名前が出ていました。そして2006年度版の赤いミシュランに確かに二つ星で出てます。サイトを拝見すると、どうも宿泊も出来るようですね。やはり土地の食材を使った料理が名物のようです。vin jauneは何度が登場しましたが、どんなお味なんでしょう。飲んでみたいです。
by carotte (2011-01-25 18:24) 

carotte

soraaaneさん
風邪に効きそうな味ということは、やはり特殊な香りがするんですね。
私も蒸留酒を作るトラックは初めて見ました。葡萄園を移動しながら作るなんて、楽しそうな感じがしますが、どんどん減ってるそうです。皆、葡萄かすの再利用ってやらなくなったんでしょうかね。
by carotte (2011-01-25 18:30) 

opas10

蒸留酒を作るトラック、ずいぶん年季が入っていましたね。商売にする人が減っているということは、蒸留酒が売れなくなってきているのでしょうか。風邪に効くワイン、日本に持ってきたら売れそうな気がします(笑)
by opas10 (2011-01-29 14:48) 

carotte

opas10さん
そうですね。頑丈そうにも見えました。
葡萄園の人が15年前からの付き合いだと言ってました。ひょっとしたら、季節が違うと後に連結しているものが違っているのかもしれません。冬はこの仕事でフル稼働、夏はまた別のお仕事とか。
by carotte (2011-01-29 17:52) 

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