画家たちに愛された町コリウール [ラングドック=ルシヨン地方]
東京の週末は今ひとつさえないお天気でしたが、昨晩8時のTF1のニュースによると、フランス南部、スペイン国境近くの海岸の町コリウールは、素晴らしい天気に恵まれていたようです。一年のうち300日は晴天というこの町は、いったいどんなところなんでしょう?
この日の気温は15℃。海岸のカフェのテーブルに陣取って海を眺めている人たちのほとんどが、それなりの齢を重ねた方々ばかり。ここはリタイアした人たちに人気だそうです。
岬の突端に建つのはノートルダム=デ=ザンジュ教会。17世紀の建物です。海岸べりの舗装された崖の上に上がれば湾の全景を見渡すことができます。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。
ノートルダム=デ=ザンジュ教会の手前の陸側には城塞シャトー・ロワイヤルがあります。番組の後半の、崖の上からの映像に少し出てきました。
ここには7世紀頃すでに城が建てられていましたが、本格的な城塞化は13世紀から14世紀にかけて。その後、ルイ14世時代の要塞建築のスペシャリストであるヴォーバンが、外側にもう一つ城壁を作り強化します。
1922年に歴史的建造物に登録され、1945年までフランス軍が駐屯していたそうです。現在は県の所有になっています。(入場料4€で見学可)
番組には登場しませんでしたが、湾を見下ろす山の上にもヴォーバンの手による城塞(サン・テルム要塞)があります。
フォビズムが生まれようとしていた20世紀初頭、アンリ・マチスがアンドレ・ドランを連れてこの町にやって来たのを契機に、ブラック、ピカソ、デュフィーなど、様々なアーティストがここに集まるようになります。
上記のストリートビューの真ん中に額縁が写っていますが(犬の散歩をしている男性の、ちょうど頭の上)、ここから眺めれば、額縁付きの海岸の景色が楽しめそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、TF1の夜8時のニュースに、水着姿でお尻をぽりぽりかきながら海岸にいる自分の姿が映っていた」
VDM (Vie de merde)より
コリウールでのリタイア生活、すごく憧れます。
それにしても、300日の晴天ってすごいですね。
by 島酔潜人 (2011-02-20 21:08)
Ohoo!!
懐かしいです^^。息子が始めて海水浴をしたのはこの港でした。
偶然ですねぇ。今日21日は息子の誕生日!!(すみません、個人的なことで)
海岸から続く道沿いに昔、ピカソやマチスなどがよく宿泊した宿屋で、宿代代わりに絵を置いていった店がありますね。店内には絵画がたくさん無造作に掛けられていました。このピレネー•オリアンタル県?は和歌山県と姉妹都市関係にあります。なぜか…3回ほど行ったことある縁のある街なんですょ。
by orange (2011-02-21 11:04)
島酔潜人さん
インタビューに答えてた人が「パラダイスだ!」とか言ってました。300日も晴れてて水は大丈夫か?などと余計な心配をしたりしてますが......^^;
by carotte (2011-02-21 11:49)
orangeさん
ええっ!すご〜い。しかも息子さんの誕生日とは。
残念ながら私はここには行ったことがありません (:_:)
スペインからフランスへ旅行した時に、列車で通過した所です。車窓からの眺めが美しかったことだけは憶えています。
やはりそのような宿屋があるんですね。宿代代わりと言っても、今となってはそれをはるかに上回る財産ですねえ。3回も行かれたということは、きっとすごしやすいところなんですよ。私も今度は、通過しないで降りてゆっくり見てみたいものです。
by carotte (2011-02-21 12:03)
海沿いの温暖なリゾート、憧れます。リタイアしてこういう場所で悠々自適するのは、まずは相当の元手が必要そうですね。自分はそこで躓いてます(笑)。
by opas10 (2011-02-27 14:20)
opas10さん
私も同様です。とても悠々自適とはいかなさそう.....。
宝くじにでも当たらない限り、こんな生活は望めそうにもありませんねえ〜 ^^;
by carotte (2011-02-27 20:57)