ロワール=エ=シェール県の小さな村 その4 〜 ラヴァルダンの城跡 〜 [サントル・ロワール地方]
シリーズの最後は、「フランスで最も美しい村」の一つ、ラヴァルダン(Lavardin)を訪ねます。
下記地図の紫の印のある所です。
人口は220人ほど。みどころはたくさんありますが、今回は、壊れかけた中世の城とそれにまつわるお話が中心です。
リタイア後、ボランティアでガイドを務めるジャン=ピエールさんが村を案内してくれます。下記の写真をクリックして番組をご覧下さい。
ジャン=ピエールさんは、現役時代はモントワールの緑地課に務めていたそうで、この地域については熟知しています。ガイドは5年前からやっているそうです。ガイドの特権は、自分の好きな時に好きなだけお城に入れること。
城は、村の上に陣取っている岩山の頂きにあります。11世紀初頭に建てられ、12世紀終わり頃から城塞化され、二重の城壁で長く守られてきました。
宗教戦争の頃、カトリック同盟に占拠されますが、当時のフランス国王アンリ四世の命により、城は壊されます。この時、城の石は村の家を造るために利用されたそうです。
城壁の門を通ってしばらく歩くと、城の入り口が見えてきます。中に入ると、井戸や大広間などが残っています。主塔へは岩の中に掘られた通路を通って行きます。
主塔も半分壊れていますが、ジャン=ピエールさんは14才の時、先生に連れられここにきたことがあるそうです。当時は梯子のようなものがかけてあって、上まで行けたそうです。上からゆで卵を落として遊んだとか。
最後に、ジャン=ピエールさんが寄った家は、昔は食料品店でした。かつてはここで、お城の鍵を管理していたそうです。
店は閉めてしまいましたが、窓からは、壊れかけたとは言え美しい城の姿を眺めることが出来ます。
村には下記のような、フレスコ画のあるサン=ジュネ教会、ロワール川にかかる古い橋などの歴史的建造物もあります。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、車の鍵がなかなか開かないので、いらいらしてがちゃがちゃやってるうちにキーが中で壊れてしまった。ふと我に返って気がついた。その車、僕のじゃなかった」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、こんばんは。
この映像は最近撮ったものなのでしょうか?
Le Mans 近くの村に雪が積もっているので驚きました。
by wattana (2011-02-26 21:23)
wattanaさん、こんばんは。
ちょうど1年前の今ごろの映像です。
粉砂糖のように家の屋根に雪が積もっていました。
by carotte (2011-02-26 21:40)
石造りの家ならではの材料の再利用ですね。
鳥の鳴き声が聞こえてきそうなのどかな風景ですね。
…画像、やはり><;
前回のチーズ、^^。ご配慮ありがとうございます。
フランスのサイトも見てみました。また探してみます^^。
by orange (2011-02-27 08:44)
orangeさん
まだ映像ダメですか.....。
せっかくのお城を壊してしまったのかと思わなくもないですが、当時の激しい宗教戦争を思えば致し方ないですね。
by carotte (2011-02-27 21:56)
お城にはいるには立派なカギではいっていましたね。途中の暗い通路とか臨場感たっぷりで拝見しました。壊されてしまったとはいえ、最後に出てきたおうちの窓から見えた城壁は風情たっぷりですね。雪が積もった屋根屋根、教会の鐘が鳴り響く小さな村・・・ほんといいところですね。
by yuzuhane (2011-02-28 00:48)
yuzuhaneさん
お城の鍵とはこういうものかと思うくらい大きな鍵でしたね。一緒にお城を見学したような気分になれました。400年近く壊れたままのお城がずっとこの村にあったんですね。元食料品店の人は、あのお城が見えるように、わざわざ窓を作ったらしいです。
by carotte (2011-02-28 09:15)