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レユニオン島 その3 〜 温泉の村 〜 [フランスの島々]

 シリーズの最後は、レユニオン島にもある「フランスの最も美しい村」の一つを訪ねます。

 

Reunion_France.jpg 

 下記地図の黄色い印のあるところです。

 

より大きな地図で レユニオン島 を表示

 

 村は火山が作り出した3つのカルデラのうちの一つシルク・ドゥ・サラジにあります。村の名前はエル=ブール(Hell-Bourg)。

 

HellbourgTV.jpg

 

 火山のあるところ温泉あり。1932年、狩りにやって来た二人のフランス人が温泉を発見します。そして、その効能はあっという間に評判になり、1842年頃には集落ができます。

 

 1852年に温泉施設が建設されると、この温泉とシルク・ドゥ・サラジの涼を求めて、島の富裕層がぞくぞくとこの地にやってきて別荘を建てます。その数は150棟にものぼったそうです。

 

 木造で左右対称の建物は、当時、島にやって来た船大工によって作られたもの。レースのような透かし彫りの装飾が印象的です。

 

 今ではこの別荘を案内してくれるガイド付きツアーがあります。上記写真をクリックして番組をご覧下さい。

 

 通りに面したところに、あづまやがある別荘もあります。透かし彫りの向こう側から通りを眺めるためのもの。外から中は見えません。

 

 カジノも営業するほどの村の繁栄も1948年にピークを向かえ、その後、別の温泉場との競争、源泉の質の低下、サイクロン被害などによりしだいに寂れて行きます。

 

 1987年に建造物の保護活動が始まり、別荘の中には文化財の指定を受けているものもあります。その中の一つがフォリオ邸(Maison Folio)。映像の最後に出て来た噴水のある別荘です。

 

 建物と庭は当時の代表的な建築様式だそうです。建物の内部は当時を再現して修復されたものですが、構造はオリジナルのままです。ここも左右対称の作りになっています。真ん中に廊下があり、左右に部屋があります。そして家具のスタイルもバラバラです。

 

 フランス本土の温泉地ヴィシーやエヴィアンの建築に似ていながら、噴水やあづまやが加わり、この地方独特の建築様式になっているそうです。

 



******** フランス人のつぶやき *******


「今日、何ヶ月も仕事でストレスを溜めていたので休暇を取り、職場から40キロ離れた温泉で一人ゆっくり過ごすことにした。二つ目のジャグジーから出たところで、上司とばったり出くわしてしまった」


VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

フォリオ邸は、趣のあるよい建物ですね。そしてまたどうでもいいも(笑)のを発見しちゃいました。庭に食虫植物がありましたね(笑)。
by opas10 (2011-03-12 15:10) 

carotte

opas10さん
あの袋状になってる植物ですね。亜熱帯性の気候だそうですから、この手の植物も育つようです。庭もやっぱり様々な地域の植物のミックスでした。
by carotte (2011-03-12 17:30) 

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