地震 その4 〜 フランスの原発 〜 [東日本大震災関連]
フランスのTV局TF1のニュース番組は、昨日も日本の地震、特に原発事故に関する話題に放送時間の大半をさいていました。
フランスはアメリカに継ぐ世界第二位の原発国です。全国の19カ所に原発施設があり、そのうちの1つがノール県のグラヴリンヌにあります。
EUで最も規模の大きい施設です。この近郊では約10万人が暮らしています。原発で働いている人も大勢います。日本のような地震はありませんが、今回の事故を見て「大丈夫か?」と心配になるそうです。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(3月14日午後8時に放送)
「もし何かあった時、すぐに知らせてもらえるのか?逃げる時間はあるのか?と心配です」とある母親は言っていました。
ここでは3年に一度大がかりな避難訓練が行われるそうで、ちょうど今年の1月にそれが行われたばかりです。放射能漏れを想定し、24時間で1,800家族を避難させるというのが訓練の目的です。
海岸近くにある施設は、防波堤により浸水から守られ、M6.5を想定した地震にも耐えうるとされているそうです。しかし、この地域の環境保護団体は、これでは不足だとしています。
今回の福島の原発事故にかんがみ、厳しい基準をもうけて再度施設全体を点検することになっているそうです。
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下記は被災地での低体温症に関する注意です。
(島酔潜人さんのブログから転載させていただきました)
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今回の大地震、大津波、信じられない大惨事をもたらしました。
福島・宮城・岩手にいる、私たち日本登山医学会の仲間は、最前線の病院やクリニックで苦闘しています。全国の会員もなにかお役に立てることを考えています。もうすでに現地に出発している仲間もいます。
東北はまだ雪の季節だったことを映像から再確認しました。
寒い中防寒具も乏しく被災地に孤立している方々には「低体温症」がありえます。
「低体温症」にならないような対策、緊急措置をまとめたものを、
私のHPと同時に、日本登山医学会のHPにアップしています。
http://www.jsmmed.org/
http://www.sangakui.jp/medical/otherinformation/post.html
ただ、それだけでは、被災者の目に触れるとは思えません。
ほんの小さなお願いです。みなさんで、情報を共有できますよう、少しでも多くの方に知っていただけますよう、お知り合いにお伝えいただけますよう、お力添えをお願い申し上げます。
ご質問やご不明の点は、私のHPへの質問、学会ブログへのコメントという形で対応させていただきたいと存じます。
大城 和恵
日本登山医学会山岳医認定実行委員
UIAA/IKAR/ISMM認定国際山岳医
(UK Diploma in Mountain Medicine)
医学博士
mailto:sangakuinfo@sangakui.jp
http://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp/
グラヴリンヌの水路の形が要塞のように見えました。
普段からの備えは重要ですね。
by soraaane (2011-03-17 10:07)
soraaaneさん
避難訓練みたいなのが日本でやられていたかどうか分かりませんが、施設に関しては日本も同じように万全の体制のつもりだったんですよね。でも、予想を超えてあんなことになってしまいましたからねえ。
by carotte (2011-03-17 11:05)
世の中に万全はあり得ない、というのは今回の災害が教えてくれた教訓ですね。
by opas10 (2011-03-20 13:23)
opas10さん
そういうことですね。
これからは万全はあり得ないというところから始めないといけなくなりました。
by carotte (2011-03-20 16:40)