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地震 その5 〜 原発をやめる? 〜 [東日本大震災関連]

 日本の電力の約1/4が原子力発電に頼っているそうですが、フランスは3/4と日本の三倍にも及びます。


 福島で起きた事故を受けて、当然ながら原子力発電を疑問視する動きが表面化しています。開発に30年もかかったと言う原子力発電をフランスは止めることができるのか?


 人によっては「止めることはできる。しかし、少なく見積もっても開発にかかった年数と同じだけの年数が必要になる」と言います。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(2011年3月16日午後8時放送)


energieTV.jpg

 

 フランスの電力は、原子力発電76%、水力発電12%、火力発電10%、風力・太陽光発電3%の割合でまかなわれています。

 

 ネガワット協会のメンバーによると、まずは節電が必要。節電によって生まれる電力は全体の15~20%と言います。

 

 しかし、それだけでは充分ではありません。電気を効率的に使う工夫が必要です。ある意味これも節電と言えそうです。

 

 この節電から生み出される電気の単位を「ネガワット(Negawatt)」と呼ぶ人たちがいます。ネガワット協会は、このネガワットを使って新しいマーケットを作ろうという考え方を提唱するグループです。

 

 もともとは米国の環境問題の専門家Amory Lovins氏によって考え出されたもの。今のところこの考え方には賛否両論あり、理論上の単位でしかありません。

 

 節電の他には、再生可能なエネルギーの開発ということになりますが、番組ではその一例として風力発電を取り上げていました。

 

 担当者の話によると、風車1機で5メガワットの電力が生産されるので、200機あれば通常の(原子力ではない)発電所一カ所で生産される電力を生み出すことができるそうです。

 

 しかしこの風力発電も騒音や振動など環境に及ぼす悪影響など問題がまったくないとは言い切れません。

 

 一方、原子力発電の支持者にとって、原発を止めるなどあり得ない。

 

 原子力に変わる新しいエネルギーをみつけるのは、そう容易いことではなさそうです。

 

 番組では、エネルギー消費を抑えなければならないという点においては、異論を唱える人はいないだろうと結んでいます。

 

ネガワット―発想の転換から生まれる次世代エネルギー

ネガワット―発想の転換から生まれる次世代エネルギー

  • 作者: ペーター ヘニッケ
  • 出版社/メーカー: 省エネルギーセンター
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本

 

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下記は被災地での低体温症に関する注意です。


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寒い中防寒具も乏しく被災地に孤立している方々には「低体温症」がありえます。
「低体温症」にならないような対策、緊急措置をまとめた下記のサイトを参照ください。

http://www.jsmmed.org/
http://www.sangakui.jp/medical/otherinformation/post.html

質問や不明の点は下記へ。

大城 和恵
日本登山医学会山岳医認定実行委員
UIAA/IKAR/ISMM認定国際山岳医
(UK Diploma in Mountain Medicine)
医学博士

mailto:sangakuinfo@sangakui.jp
http://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp/


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コメント 8

soraaane

電気に依存してることを、今回の件で痛感しました。
原子力は、始めると終わらせるのに何世代もかかってしまいますから。
利害関係者は、やめたいと思っても言いだせずにいるのかもしれませんね。
by soraaane (2011-03-17 19:08) 

島酔潜人

低体温症の記事、掲載ありがとうございます。
ネガワット、初めて聞きました。
私も、全ての原子力発電が止められるとは思っていませんが、節電とクリーンエネルギーによって、少しでもリスクが減らせればと思います。
by 島酔潜人 (2011-03-17 21:01) 

carotte

soraaaneさん
私も同様です。今回の件で、何から何まで電気に頼っていたことを自覚しました。
ここまで湯水のように使っていた原子力のエネルギーを、別のものに代えるとなるとそう簡単ではなさそうです。
by carotte (2011-03-17 22:09) 

carotte

島酔潜人さん
掲載させていただきました ^^
ネガワットは私も初めて聞きました。もう20年以上も前に考え出されたシステムのようですよ。
あれこれ代替のエネルギーはないかと誰もが考えているみたいなのですが、どこかで壁に突き当たります。根本から考え方を変えなくてはいけないのかなと思ったりします。

by carotte (2011-03-17 22:19) 

orange

関西の原発依存割合は48%もあります。ほぼ半分が。
日本海側の海水浴場へ行くとずらりと並んだ原発を見ながら
海水浴をすることになります。今のところ心配される地震を起こしそうな
断層はこちら側には少ないのですが、対岸にはどうも理解できない行動するする国もあるので、そちらも心配です。
少ない施設での発電で、電力需要を賄おうとする発想を変える必要があるのかもしれませんね。
by orange (2011-03-18 08:56) 

carotte

orangeさん
日本は電力会社が10社あって、それによって原発の依存割合が違ってるんですよね。関西は半分。大きいですね。
ここまで大きくなった産業や都市を、今すぐ原子力なしで支えるのは不可能だということを実感します。そして生活のあちこちに電力の無駄使いが見えてくる毎日です。何かいいアイデアが見つかるまでは、できるだけ節電に努めるようにしようと思っています。
by carotte (2011-03-18 09:53) 

opas10

利便性を維持しつつ環境に優しい生活を追求すると必然的に電気エネルギーに辿りつくのですが、実はそれがすごいリスキーでもあることを今回の震災が教えてくれましたね。
by opas10 (2011-03-20 13:31) 

carotte

opas10さん
このところなんでも電気になってましたね。末端ではコントロールしやすいエネルギー源だったかもしれないですが、その大元は限りなく危険なものだったということなんですよね。
by carotte (2011-03-20 16:37) 

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