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地震 その6 〜 日本を離れた人たち 〜 [東日本大震災関連]

 今日は、地震の取材のために日本に来て、その後、フランスに戻ったフランスのTV局TF1の記者のインタビューを紹介します。下記の写真をクリックして番組をご覧下さい。(2011年3月17日午後8時のニュースで放送)


journalisteTV.jpg


 記者は福島原発に近い相馬市から仙台までの60キロを移動したようですが、左右を見渡しても、全部破壊され尽くして何もなかったと語っています。


 福島原発の第二原子炉が水素爆発した火曜日は大混乱だったようです。放射能に汚染された雲がやって来るからすぐ逃げろと言われ、記者たちは皆逃げ出し始め、何が正しい情報かそうでないかまったく分からなくなったそうです。客観的な情報を入手することが困難だったと言っています。


 この記者は最終的にフランスに戻ったわけですが、現地に残って取材を続けているジャーナリストや、多くの被災者を残したまま帰国したという思いで、罪の意識があるとも言っていました。


 日本に滞在していた多くの外国人が日本を離れていますが、ここに至るまでにはいろいろなことがあったようです。


 その話題がTF1のサイトに掲載されていました。


 日本が大好きで二年前から東京に住んでいるあるフランス人女性は、フランスにいる母親からスカイプを通じてフランスのテレビに流れる日本の映像をみせられ、ことの重大さを認識し帰国することにしたと言っています。


 この災害時における彼女の率直な感想は、日本人は、民族主義的で宿命論者で、政府を盲目的と言っていいくらい信頼しているように感じたというものです。


 しかし、これに関しては大いに誤解があると思います。そう感じたフランス人もいたようで、こんな風にコメントしている人もいます。


「日本人が民族主義的で愛国主義者だと書くなんてでたらめで、メディアは何も分かっていないようだ。これではまるで日本人が大きな災害を前にして受け身でバカ正直みたいに受け取られてしまう。そうではない。まったく別の文化と考え方を持っているというだけのことだ。私は、日本人がものすごい早さで復興するのを見て、世界中が驚くことになると思う」(Facebookの「いいね!」が67票)


 さらに、メディアの報道についてコメントしている人もいます。


「ちょっと奇妙な話だ。私は、在日のフランス人やハンガリー人やアメリカ人の証言をネット上で読んでいるけど、どれも口を揃えて言っているのは、西欧のメディアは実際に起きていることにかなりの尾ひれを付けて、単純にセンセーショナルに伝えて良しとしているだけというものだった。しかし、おかしなことに、そのメディアの中で報道されている在日外国人の証言は、そのメディアの言っていることと同じなのだ」


 日本を離れて母国に戻った人たちはほっとすると同時に、自分だけ助かったと、罪の意識を感じている人も少なくありません。

 

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下記は被災地での低体温症に関する注意です。


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寒い中防寒具も乏しく被災地に孤立している方々には「低体温症」がありえます。
「低体温症」にならないような対策、緊急措置をまとめた下記のサイトを参照ください。

http://www.jsmmed.org/
http://www.sangakui.jp/medical/otherinformation/post.html

質問や不明の点は下記へ。

大城 和恵
日本登山医学会山岳医認定実行委員
UIAA/IKAR/ISMM認定国際山岳医
(UK Diploma in Mountain Medicine)
医学博士

mailto:sangakuinfo@sangakui.jp
http://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp/


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wattana

carotte さん、こんばんは。
ブラジル人の知人との会話の中で日本から脱出した欧米人のことが話題になりました。ブラジル本国からも避難 (脱出)勧告がでているようですが、本国は日本が安全なことをわかっていないと怒っていました。日本で生活している彼にとって、母国ブラジルに逃げるという選択肢はないそうです。
by wattana (2011-03-18 22:22) 

soraaane

罪の意識。
放射能とは比較にはならないのですが、似たような選択を鳥インフルエンザのパンデミック寸前の時に迫られました。
「帰国」の選択肢はとらずに、現在に至っていますが、もし本当にその時に帰っていたら・・・罪の意識にさいなまれていたかもしれません。
平時であったのにもかかわらず、いろんな情報が錯綜し、一瞬帰った方が良いかな?と思わされました。
災害にあって、正しい判断が下せないのは当然。仕方のないことだと思います。
記者さんには、見たままをフランスで伝えてもらいたいですね☆
by soraaane (2011-03-18 22:39) 

orange

ドイツの報道もかなり加熱しているようで、ミュンヘンに住む友人から「毎日テレビを見ているけど心配になって」とMailがありました。"日本は過小報道している"との見方があるようです。これは恐らくもう"風評被害"と同じ状態が世界的に起っているのでしょうね。この際、IAEAなどの第三者機関が放射能値を測定して公表するべきだと思います。
"大好きな国"といえどもそこはやはり人間、命の危険があるとなれば安住できるところへ逃げたくなるのは人の常かと。
by orange (2011-03-19 00:01) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
どこの国も日本を出るように勧告しているようですね。その理由は、原発事故が第一の理由だと思います。本当のところはどうなのかはっきりしない中で、この上なく危険なことが起きているわけですから、当然と言えば当然です。日本に残るかどうかの選択は難しい。どこまで日本に根を下ろしているかの尺度にもなりそうで、それがまた究極の選択になってしまい、後ろめたさを感じてしまう一つの原因でもありそうです。

by carotte (2011-03-19 08:19) 

carotte

soraaaneさん
あの時、同じような体験をされたんですね。
はっきりした決め手になる情報がみつからない中で決断するとなれば、一番安全なことを選びそうな気がします。
ジャーナリストは放射能漏れに対応する装備などしていないでしょうし、あの災害の大きさを目撃し、さらに余震を体験しているとなると、相当不気味だったと思います。
by carotte (2011-03-19 08:56) 

carotte

orangeさん
海外とつながりのある人は皆同じようなこと感じてますね。
相手はとても心配している、当方はありがたいけど、そこまで心配することないだろう。そうなると先方は「あれ、奇妙だな」と思ったりする。
海外と国内ではかなり温度差がありますね。報道の仕方が違うからかもしれません。一般人が地震や原発事故のことを知るのは報道からなんですよね。国内のメディアは混乱が起きないように自主規制する動きがどうしても加わりますが、海外はそうじゃない。しかも、最近はインターネットというもっと伝搬力の強い、情報量の多いメディアまで登場してます。確かなことは、皆どれも出て来た情報を元にあれこれ言っているだけで、出て来た情報が正しいかどうか分からない。そうなると、東電がどこまで実態を公表しているか分からないということに行き着いてしまいます。
by carotte (2011-03-19 09:09) 

opas10

外国人の国内退去が相次ぐために、日本のメディアは真実を報道していないと見る向きもありましが、もしこの災害が日本以外の国で起こっていたら、きっと日本政府もその国に滞在している邦人に退去勧告してるでしょうから、まあおあいこと見ておけば妥当なのかな、と思っています。
by opas10 (2011-03-20 13:39) 

carotte

opas10さん
その通りですね。お互い様です。
それに、情報が正しいか正しくないかに関係なく、実際に災害が起きてることを思うと、一番安全なところに非難しようとするのは当たり前な気がします。
by carotte (2011-03-20 16:32) 

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