シェルブールの"装甲"雨傘 [メイド・イン・フランス]
フランスで雨傘と言えばシェルブール。しかし、今日、紹介する雨傘は普通の雨傘ではありません。
この傘、映画の中で、若き日の可憐なカトリーヌ・ドゥヌーヴがさしていた傘とはだいぶ様子が違っています。
一見して何の変哲もない黒い傘ですが、実は防護用にもなるというちょっと変わった傘なのです。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。
Para Pactum(パラ・パクタム)という名前の付けられたこの頑丈な傘は、十分の一秒で開き、時速168kmの風にも耐えうるそうです。
作ったのは、高級傘で世界的にも知られているシェルブールの傘屋さんVéritable Cherbourg。開発には2年を要したと言います。そして一本作るのに一ヶ月かかるそうです。
布は合成樹脂ケブラー、骨組みはチタン、軸はカーボンファイバー。お値段は、5,000~10,000€。日本円で60万~120万ほど。
警察の精鋭部隊のテストでは、レンガや石、ペタンク用のボール、アイスピック、ナイフ、さらには実弾まで使って、痛めつけられました。ナイフでケブラー製の布を引き裂くのは容易ではなく、獰猛な犬の攻撃にも耐えたそうです。
こうしてテストに合格したPara Pactumを、大統領府が10本お買い上げになったとか。
ところで、風が逆から吹いて来たら、この傘、どうなるんでしょ???
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、グルノーブルは雨。私の傘が、すてきな若い女性の傘に引っかかってしまったので私はこう言った。『これも何かの縁ですね』すると彼女が真顔で言った。『いいえ、そんなことありません』」
VDM (Vie de merde)より
シュルブールの雨傘大好きな映画です。
確か3年前、NYのJAZZクラブで、ミッシェルルグランとロンカータのセッションを聞きました。 期待どうり、『シュルブールの雨傘』を演奏してれてすごく感動しました。
by 島酔潜人 (2011-04-04 21:41)
サルコジさん、逆風…最初からですからね。
なんだか凄い傘ですね。ミストラルで牛が飛ぶと友人が言っていました。
ドイツでも同様の風台風があります。
でも北ヨーロッパの人は傘をあまりさしませんね。
by orange (2011-04-05 00:08)
島酔潜人さん
おお、ロンカーターとミッシェルルグランですか!
いいですね〜。ミッシェルルグランの曲がまたいいんですよね。
確か何年か前にBSで特番をやっていたような気がします。
by carotte (2011-04-05 07:58)
orangeさん
サルコジさん、来年の再選はちょっと考えられないので、この傘で守ってもらえるのもあと一年限り。
確かに、あちらの人は傘はあまりさしませんね。この傘は、雨傘というより、防護のツールとして使うつもりなんじゃないでしょうかね。
by carotte (2011-04-05 08:07)
この傘は、すごく名案ですね。
雨の多い日本では、最適かも・・・
でも、値段が高すぎますね!
うっかり電車で忘れたりしたら大騒ぎしなければならないでしょうね。
by kazenotomo (2011-04-07 11:18)
kazenotomoさん
次の総理大臣、いやいや管さんのSPに持たせますかね。^^;
これは気軽に電車で忘れるわけには行きません。なにしろ一財産の価値があります。
by carotte (2011-04-07 20:27)
装甲雨傘、作るだけなら日本企業の方が得意そうですが。逆風という点ではサルコジさんだけでなくイタリアの首相にも売れそうな気がします(笑)。
by opas10 (2011-04-10 16:31)
opas10さん
こんな風に傘を使うアイデアは日本人には湧いてこないかもしれませんね。サルコジさんはがたがたになってきましたが、ベルルスコーニの方はどうでしょうね。この傘で攻撃の矢をひらりひらりとかわしてもらいたいような、もらいたくないような ^^;
by carotte (2011-04-10 21:14)