リモージュの聖枝祭 [リムザン地方]
フランスでは復活祭の休暇シーズンが始まり、先週末からバカンスに出かけた人たちもいるようです。
因に、今年の復活祭は4月24日で、来週の日曜日。その一週間前の日曜日、つまり今週の日曜日4月17日は、キリストのエルサレム入城と受難を記念する聖枝祭にあたります。
この日、信者たちは小枝をもって教会のミサに出席します。
リモージュ焼きで知られるリモージュでは、この日、お菓子屋さんにはメレンゲが並びます。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(2010年3月29日放送)
メレンゲは小枝に飾り付けられます。
メレンゲ付きの小枝は、通常、立って歩き始めたばかりの子供のために用意されるもので、次にやって来る復活を象徴しているそうです。
そして、この甘いお菓子は、教会のミサの間、子供たちを静かさせるという役割も担っているようです。
赤ちゃんを抱いた女性が、「白と緑の組み合わせが子供の純粋さを表しているし、キリスト教徒から見ればちょっと異教徒的に見えるかもしれないけど、これが昔からリムザン地方に伝わる伝統なんです」と言っていました。
小枝を持つのは、キリストがエルサレムに入城した時、多くの群衆が小枝を振って歓迎したという聖書の記述から来ているそうです。
教会では、もう少し大きくなれば子供たちも儀式に参加することができます。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、いつものように、学校が終わって、メレンゲを買いにお菓子屋さんに行くと、どうやら母が先に来て、私の写真を店員に渡すとこう言ったそうだ。『娘がいいお客だということはよく分かるわ。でもねえ、あの子はダイエットしなきゃいけないのよ』」
VDM (Vie de merde)より
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