バチカンの舞台裏 その5 〜 儀式 〜 [バチカン市国]
シリーズの最後は、儀式です。
バチカンには様々な儀式を取り仕切る僧侶がいます。儀式が行われるたびにこの僧侶が、会場のセッティングやメッセージの文面を教皇に提案し、話し合い、最終的には教皇が決断するそうです。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(2011年4月22日放送)
この高僧Guido Marini神父は、影のよう教皇のそばに付き添い、様々な儀式を一手に取り仕切るそうです。
そして、バチカンでの儀式に欠かせないのが聖歌隊。1400年も前から続いて来た聖歌隊です。
メンバーは、成人が22人、少年が35人で構成されています。練習は週三回。少年たちが参加できるのは長くて5年。その間、美しい声を維持するために病気にならないよう気をつけているそうです。そして、教皇自身、自分でピアノを引くほどの音楽好きですから、聖歌隊は気を許すわけには行かないそうです。
そして、昨日、サン・ピエトロ広場で復活祭のミサが行われました。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(2011年4月24日放送)
大聖堂前に設けられた祭壇を飾る美しい花々はオランダからのものだそうです。
車に乗って登場した教皇を守っていたのは例の警察隊でした。そして、儀式の責任者の僧侶がずっと教皇のそばに付き添っていました。
この式典の最後に大聖堂のバルコニーから教皇が世界に向けてメッセージを送ります。これはウルビ・エト・オルビ(Urbi et Orbi)と呼ばれ、クリスマスと復活祭の2回だけ行われます。
ウルビ・エト・オルビは、テレビやラジオで聞いただけでも免償の効果があるそうです。番組に出て来たのは、メッセージの後に、教皇が各国語で祝福を述べる部分だけでした。番組のはフランス語ですが、日本語もあるようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、教会の前で友人と待ち合わせをしていたので静かに待っていたら、ミサから出て来た人たちが、私にお金をくれた」
VDM (Vie de merde)より
ポーランド出身のヨハネ•パウロII世の時には事件がありましたからね。
ラッチンガーさんはかなり個性的な方ですから。私はヨハネ•パウロII世の方が好印象でした。
by orange (2011-04-26 09:49)
orangeさん
ある調査によると、フランス人もまだパウロII世の方に親しみを感じているらしいですよ。今の教皇は目がぎらっとしていて、にらまれるとちょっと怖い感じですね。
バチカンの警備体制はかなり厳しいようです。
by carotte (2011-04-26 18:32)