ユダヤのお祝い 〜 過越祭 〜 [トピックニュース]
キリスト教徒がキリストの復活を祝っている頃、時を同じくして、ユダヤ教では「過越(すぎこし)」を祝っていました。
このお祝いの日にパリのあるユダヤ人家族を訪ねました。
ユダヤ教の場合は、キリストの復活ではなく、出エジプトと農業の一年の始まりをお祝いします。エジプトで奴隷だったユダヤ人がモーゼに率いられてエジプトを出たという旧約聖書の話に基づいたお祝いです。映画「十戒」でもそのシーンが出てきました。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(2011年4月19日放送)
過越の祝いは一週間続きます。その年によって変わりますが、今年は4月18日から始まりました。映像はその初日の様子です。
この日は、上記写真のように、セーデルと呼ばれるものが用意されます。
緑の葉もの野菜(セロリ、パセリ、ラディッシュなど)、苦みのある野菜(レタス、チコリ、ホースラディッシュなど)、塩水、肉片のついた骨、ワインにリンゴとクルミをまぜたもの、かた茹で玉子で構成されており、すべてエジプトで奴隷だった頃のつらい生活を忘れないようにするための食べ物だそうです。
もちろん他にもごちそうがいろいろ用意されます。
晩餐の支度が出来たら、まずはロウソクに火をともし、お祈りをします。
次に、食卓に着き、聖書の出エジプトの行を家族で朗読します。
終わったら料理をいただきます。詰め物料理や春の野菜を使った料理が並んでいました。
また、主食は普通のパンではなく、イースト菌をいれないで焼いたクラッカーのようなパン“マッツァー”と呼ばれるものを食べます。
フランスでは70万人のユダヤ人がこうして過越祭を祝ったそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、エジプト旅行から帰って来た。隣人が楽しかったかと訊くので、冗談のつもりでこう言った。『ええ、良い所だったわよ。あそこなら10回は結婚できたかも』すると隣人が言った。『ああ、なるほどね。南国の人たちだから、好みがうるさくないのね』」
VDM (Vie de merde)より
フランスにもユダヤ教徒がいっぱいいるのですね。NYの貴金属街を歩いているとユダヤ教徒のあの帽子を被っている人をよく見かけます。
by opas10 (2011-05-01 14:35)
opas10さん
パリにはマレ地区にユダヤ人街があって、同じようにあの帽子をかぶって、ヒゲを伸ばした人たちがたくさん歩いてますよ。食べ物なんかも面白いものがおいてあります。
by carotte (2011-05-01 21:16)