ジヴェルニーの庭師 [フランスのお宝]
パリから車で1時間ほどのジヴェルニーにあるクロード・モネの庭“クロ・ノルマン(Clos normand)”。今、色とりどりの花が咲き誇っています。
この美しい庭を35年間、守って来たのが庭師のジルベールさん。慣れ親しんだこの庭に別れを告げ、若い庭師にバトンタッチする時がやってきました。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。（2011年5月9日放送）
モネが描いた当時の庭の風景を維持することが、ここの庭師の任務の一つ。
「モネは、絵を描くことと同じくらい庭にも情熱を傾けた。そして、庭を絵にすることで、その風景を永遠のものにしたんだ」
そう言うジルベールさんは、自分の仕事に満足するのは年に３日もあれば良い方だと言いますが、見学に訪れた人たちは皆、カラフルな花が見事に調和して咲いている庭に満足げです。
ジルベールさんは、長年培って来たその技術を、イギリス出身の新しい庭師ジェイムスさんに伝えます。
その一つがナメクジやカタツムリの退治方法。
穴をあけたタッパーにビールを注ぎ、庭の通路に置いておきます。すると、ナメクジやカタツムリがこの箱めがけて集まって来るそうです。
ジルベールさんを驚かせたのは、この動物たちが15メートル先からでもビールの匂いを嗅ぎ付けたこと。
こうして３年がかりで徐々に仕事を移して行くそうです。
庭師と言っても、二人とも植物学者でもあります。
ジェイムスさんは言います。「ジルベールさんにとってこの庭はわが子のようなもの。離れ難いでしょうね」
一方、ジルベールさんにとって残念なことと言えば、たった一つだけ。それは、仕事が忙しくて絵が描けなかったこと。リタイアしたら描き方を教えてもらって絵を描いてみたいそうです。
＊＊＊＊＊＊＊＊ フランス人のつぶやき ＊＊＊＊＊＊＊
「今日、友人が建てたばかりの家の写真を見せてくれた。彼が言った。『家の裏にはプール付きの庭があるんだ』私は思わず写真を裏返した」
VDM (Vie de merde)より
オランジェリーのモネの睡蓮の絵の前で散歩した雰囲気になりましたが、実際のジベルニーにも、一度行きたいです。
by 島酔潜人 (2011-05-10 19:31)
ドイツでもこのビールを使ったナメクジ誘因方法は知られています。
なぜでしょうね。飲みに来て溺死してしまいます。
ドイツの森で見たナメクジは大きかったです。
…画像、何が問題か…まだ不調なおらず…すみません文面だけでの
コメントでm(_ _)m
by orange (2011-05-11 00:18)
２年ぐらい前、「画家と庭師とカンパ－ニュ」と言う映画を見ました。
幼馴染の初老男性２人の交流を描いたものでしたが、癌にかかっても楽しそうに寝そべって庭の手入れをしていたのが印象的でした。
自然さを失わない美しい庭ですね。
by 月夜のうずのしゅげ (2011-05-11 08:26)
島酔潜人さん
今は春真っ盛りでいちばん花が咲く時期のようです。私もまだ行ったことがないので、一度行ってみたいです。
by carotte (2011-05-11 14:43)
orangeさん
ビールを使った方法は初めて知りました。面白いですね。
動画ですが、私も一時見られなくなったのです。ルーターの設定を昔のままにしていたのがよくなかったらしく、修正したら直りました。DNSサーバアドレスというのをso-netの設定通りに数値を入力したらTF1の動画が見られるようになりました。ご参考まで。
by carotte (2011-05-11 14:49)
月夜のうずのしゅげさん
そんな映画がありましたね。
庭の手入れというのはなかなか大変そうですが、植物の時間の流れとともに生きて行くというのが、ある意味、癒しになりそうですね。
by carotte (2011-05-11 14:58)
ナメクジやカタツムリはビール党なのですか。穴のあいた容器にシャブリを入れておいたらもれなくopas10を駆除できます（笑）
by opas10 (2011-05-15 17:40)
opas10さん
15メートル先からもシャブリだとわかりそうですね ^^
シャブリに溺れるんだったら本望ですかねえ〜。
by carotte (2011-05-15 21:58)