パリ近郊の小さな村 その1 〜 ヴェクサン地方 〜 [イル=ドゥ=フランス地方]
今日から5回シリーズでパリ近郊の小さな村を紹介します。
フランスにはいくつかの県が集まってできた“地域圏”という行政単位があります。パリを含む8つの県は「イル・ドゥ・フランス(Île de France)」という地域圏に属しますが、今回紹介する村は、すべてこの圏内にあります。
下記地図の青→赤→緑→水色→紫の順に回ります。
第一回目は、青い印の2つの村を訪ねます。(上記地図の青いアイコンをクリックすると村についての情報がご覧頂けます)
この二つの村のある地域はヴェクサン地方と言われています。
ヴェクサンを知るには、この地方を流れるオワーズ川の遊覧船に乗るのがいちばんです。
バトー・ムッシュに比べるとずっと地味ですが、ネル=ラ=ヴァレ村の対岸にあるリスル=アダン村(L'Isle d'Adam)から出発し、川沿いにあるコンティ公(ルイ15世の従弟)の屋敷を眺めたり、パルマン村、ヴァルモンドワ村、オーヴェル=シュル=オワーズ村など、モネやゴッホやセザンヌなどの画家たちが描いた風景を堪能することができます。所要時間は1時間半~2時間。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(2011年5月16日放送)
パリからここまでは30キロほど。サン=ラザール駅からローカル線が何本も出ています。所要時間は1時間10分〜1時間20分ほど。自然がいっぱいで、美味しい空気を吸いたくなったらここへ来るとよさそうです。
ネル=ラ=ヴァレ村の人口は約1,800人ほど。
映像に登場した教会はサン=サンフォリアン教会(Saint-Symphorien)。
日曜日の午後の広場は、ペタンクを楽しむ人たちでにぎわっていました。
一方、東へ50キロほど移動すれば、パリ市を横断したセーヌ川が終点の英仏海峡に向かって流れているのが見えてきます。
このセーヌ川のすぐそばにあるのがラ・ロシュ=ギヨン村。人口は500人ほど。イル・ドゥ・フランスで唯一「フランスで最も美しい村」に登録されています。
お宝はいくつかありますが、一番はラ=ロシュ=ギヨン城。
中世の時代から白亜の崖を背にして建てられたというユニークな城で、断崖の上にある天守閣までは、岩の中に掘られた洞窟のような階段を上って行きます。通りから見えていたのは、城の南側に増築された住居部分で、ルネッサンス期のもの。
ここでクレープ屋(La Cancalaise)を営んでいるナタリーさんは、6年前にパリから引っ越してきました。小さい村ながら観光地なので夏は人でにぎわうそうです。
パリのサン=ラザール駅からマント=ラ=ジョリ(Mantes-la-Jolie)まで列車で30分。マント=ラ=ジョリからラ=ロシェ=ギヨンまではシャトルバスがあるそうです。所要時間30分ほど。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、母の日だったので、3才になる息子がプレゼントをくれた。保育園で描いたという素晴らしい絵だった。ところがよく見ると、サシャというサインが書いてある。息子の名前はサミュエルなのに……」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
Crêperie la Cancalaise、
カンカルにありそうなクレープ屋さんの店名ですね。
by wattana (2011-05-23 07:10)
wattanaさん、おはようございます。
お店のサイトがないのではっきりしませんが、Cancalaiseは、カンカルの人(女性形)という意味で使っているの思うので、ナタリーさんはカンカル出身かもしれません。
by carotte (2011-05-23 09:30)
あのクルーズは気持ちよさそうですね。美しい景色を眺めながら・・・ワインがすすみそうです(結局そこかい・笑)。
by opas10 (2011-05-29 13:17)
opas10さん
実はこの遊覧船、食べ物がでるコースもあるんですよ〜。しかも、生演奏付き。きっと美味しいワインが飲めますよ。^^
by carotte (2011-05-29 17:37)