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パリ近郊の小さな村 その4 〜 フォンテーヌブロー 〜 [イル=ドゥ=フランス地方]

 シリーズの四回目は、フォンテーヌブローにある3つの村を訪ねます。

 

France_IledeFrance.jpg

 

下記地図の水色の印のあるところです。

 

より大きな地図で パリ近郊の小さな村 を表示

 まずは、お城に一番近い村トムリー(Thomery)から。(水色のピンがお城)

 

 人口は3,400人ほど。以前のブログで、石壁で育てた葡萄のワインを紹介したことがありますが、その時に登場しました(→こちら)。

 

 ここは、日当りが悪く葡萄の栽培には適した場所ではありませんでしたが、石壁を利用することで成功しました。石壁は昼間の太陽の熱を取り込むため、日当りの悪い場所でも葡萄を栽培することができたのです。

 

 トムリーでのワインの生産は1930年代くらいまで続きましたが、今は行われていません。現在の石壁は国の文化財に指定され、かつての様子をとどめるために趣味で葡萄を栽培している人がいるだけです。

 

 葡萄が育つのであれば、トマトやキウイなど他の植物も大丈夫のはずと、キウイを栽培している人もいて、すでに80キロを生産したそうです。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(2011年5月19日放送)

 

FontainebleauTV.jpg

 

 トムリーから南へ5キロほど下ったところに、中世の面影の残る村モレ=シュル=ロワン(Moret-sur-Loing)があります。

 

 人口は4,500人ほど。近くを流れるのはロワン川。12世紀に要塞化された村は、かつて全長1,356メートルにも及ぶ城壁に囲まれ、20本の塔に3つの門、さらに天守閣もあったそうです。3つある門のうち2つが残っています。

 

 映像に登場したのはそのうちの一つブルゴーニュ門(Porte de Bourgogne)です。クラシックカーの列が門の下を軽快にくぐって行きました。

 

 村は、19世紀末、印象派の画家シスレーがここで暮らしていたことでも知られています。

 

 ロワン川の岸辺を、のんびりとピクニックを楽しむ人や、サイクリングやジョギングをする人たちに混じって、さらに南西へと移動すると、グレ=シュル=ロワン村(Grez-sur-Loing)に到着します。

 

 村の人口は1,400人ほど。ここの川岸ではトロッコ列車が走っています。

 

 1850年頃、この地域には採砂場があり、その砂を運ぶのに小さな鉄道網が整備されていたそうです。しかし、砂の運搬はしだいにトラックで行われるようになり、1969年に鉄道はその役割を終えます。1982年、このなつかしのトロッコ列車を甦らせようという活動が始まり、現在、観光用としてロワン川の岸辺を走っているというわけです。

 

 その名をTacot des Lacsと言い、ディーゼルと蒸気機関車の2種類があるようです。2.5キロを45分ほどで走ります。乗車する際は事前の予約が必要です。

 

 もう一つの楽しみ方は、ロワン川の岸辺に腰掛け、印象派の絵に出てくるような風景を眺めるか、カヌーで川にこぎ出し、川沿いの屋敷を見物して回るかです。ぞれぞれスタイルの異なる建物は、外から見るだけでも面白そうです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、列車の中でポケモンで遊んでいる子供と向かい合わせになった。自分の子供の頃が懐かしくなってその子に話しかけた。『おじさんも君くらいの年にはゲームボーイで遊んだもんだ』するとその子が言った。『ゲームボーイって、なに?』」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

一世を風靡したゲームボーイも今や完全にDSに駆逐されちゃいましたね。あと5年もすると、「PSPって何?」という状態なんでしょうね。
by opas10 (2011-05-29 13:53) 

carotte

opas10さん
「PSPって何?」という時代になったら、最新のゲーム機っていったいどんなものになってるんでしょうね。
by carotte (2011-05-29 17:51) 

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