コレーズ県の宿 その3 〜 小さな農場 〜 [フランスのお宿]
シリーズ三回目の宿は、クロズリーと呼ばれる農場を改築したもの。
下記地図の緑の印のところです。
人口200人ほどの小さな村ヌヴィル(Neuville)から2キロ足らずの小さな集落にあるのが、今日の宿La Closerie de Sirieix。
中世の頃からあったと言うクロズリー(closerie)は、10〜15ヘクタール以下の小さな農場のこと。通常、家畜や野鳥に耕作地を荒らされないように生け垣や木を植えて囲ってあったそうです。
今回の宿は、1780年に作られた1.8ヘクタールほどの敷地を持つ農場を改築したもの。建物には今でも活躍しているパン焼き窯があります。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年6月8日に放送)
昔はこの窯で村人たちがパンを焼いたり料理を作ったりしていたとか。今は、4種類の異なる小麦を使ってパンを作っているそうです。作っているのはオーナーの友人。
薪で火をおこしていましたが、窯が熱くなるまでには数時間かかるそうです。
建物の修復は今でも続いています。オーナーのフィリップさんと息子のマルクさんは、ローズ(lauze)と呼ばれる平らな石を集めに出かけるそうです。ローズは頁岩で出来ており、天然の平らな石です。建物の屋根や壁に使われます。
上空から見た宿の敷地。回りを大きな木が取り囲んでいるのが分ります。
穀物倉庫と宿泊施設の間に食堂があります。コレーズ産のトリュフを贅沢に刻んでいましたが、どんなお料理になるのでしょう?出来上がりが見たかったですね。
フィリップさんが食前酒を取りに地下室に向かいましたが、そこは、第二次大戦中にレジスタンスが隠れ家にしていた場所だとか。そう言われると小説や映画などに、レジスタンス活動をしている人たちがフランスの田舎の農場に隠れている場面がよく登場しました。
テラスで焼きたてのパンにパテをのせて、ワインと一緒に食べていたのは昼食でしょうか?
仕事や日常の煩わしさを忘れてのんびりできそうな宿でした。
朝食込みの二人でスタンダードが一泊88ユーロ、セミスイートが98ユーロ、スイートが118ユーロ、120平米のアパート式の部屋なら一泊135ユーロ。夕食は一人23ユーロ。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、木陰でも26℃と熱くなりました。午後はプールですごしました。えっ、泳いだのかって?へへへ……いやいや、私はプールを作っていたのです」
VDM (Vie de merde)より
そうそう。子どもの頃に見た”コンバット”というアメリカ映画。
欧州の街を歩くといつもそのシーンを思い出します。
田舎の風景にも、古い街並みでも…60年以上も過ぎているのに
その映画の頃、そのものの風景に出くわすことが時々あります。
by orange (2011-06-15 21:26)
26度で暑い?夏はフランスへ避暑に行きたいです(>_<)
昼ごはんでワイン飲んで、ゆっくりしたいなぁ~。
by soraaane (2011-06-16 16:46)
orangeさん
そうそう、コンバット。なつかしい!
ヨーロッパは昔のままの風景が今も残っていることが多いですね。昔の建物を修復して住むという習慣があるからかもしれません。でも、やっぱり、なにより日本と違って地震がないからでしょうね。
by carotte (2011-06-16 21:48)
soraaaneさん
あちらの方は20度を上回ると、すぐ薄着になって日光浴を始めますからねえ〜。それに湿気が少ないから過ごしやすいです。
by carotte (2011-06-16 21:50)
carotte さん、焼きたてのパンとパテ、とても美味しそうです。
食べたくなりました。
by wattana (2011-06-18 17:19)
wattanaさん
そうなんですよ、パンの上にパテをたっぷりのせて食べていたのが目に焼き付いてしまいました ^^;
ほんとに食べたくなってしまいますね。
by carotte (2011-06-18 20:00)
焼き立てのパンに山盛りのパテのせてワインと一緒にランチって、羨まし過ぎまっす!
by opas10 (2011-06-19 20:34)
opas10さん
こんなランチ食べてしまったら、食後はプールサイドで昼寝ですね。
by carotte (2011-06-19 22:47)