岩穴めぐり [フランスのお宝]
今日も暑い一日となりました。
フランスでも昨日は暑かったようで、あちこちで30℃を超えていました。すわ猛暑の序章かと心配する人もいたようですが、フランス気象局は否定しています。
日本の夏はどうなるのでしょう?気になります。とは言っても、10日より先の天気など予測できないという話ですから、待つしかありません。
さて、今日は岩穴に造られたいくつかの施設を訪ねます。
フランス西部アンジュ県の小さな村テュルカンの名物は、岩に横穴を掘って造った家。もともと岩から切り出した石で造った家ばかりのフランスなら、切り出した岩そのものに家を造るのは合理的かもしれません。
この家を宿に作り替えたのがLa Demeure de la Vignoleのオーナーです。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年6月19日放送)
部屋の壁は荒削りで、掘った時のまま。地下にあるわけではないので中はわりに明るく、上手い具合に必要な家具や調度品が設置されています。
さらに、洞穴にはプールもあり、日常を忘れさせてくれる空間になっています。
宿の受付のある建物は17世紀に作られた邸宅、客室用の岩穴は12世紀のもの。
娘さんを連れた若夫婦が宿泊していましたが、第一印象は、思ったより居心地がよさそう。で、一泊した後の感想は、静かで物音一つなく、ぐっすり眠れて、さわやかな目覚めだそうです。
宿のサイトを見ると、部屋は全部で11室あり、うち4つが岩穴に造られたものです。岩穴の部屋は、一泊140か150ユーロ、家族向けスイートが一泊250ユーロ。17世紀の邸宅にも宿泊用の部屋があり、一泊98〜150ユーロ。朝食は一人10ユーロ。予約すれば夕食も出してくれるようです。飲みもの別で28ユーロ。
この宿より数百メートル上の岩穴には、フランスに一つしかないという岩穴カフェがあります。居心地がよさそうで、地元の方たちでにぎわっていました。
岩穴は、テュルカンから南西へ10キロほどのところにあるブレゼ村にもあります。
岩穴と言っても、こちらはお城。
ブレゼ城は、深さ18メートルと、ヨーロッパでも一二を争う空掘があることで知られています。最近になってこの城に、岩を掘って造られた巨大な地下道があることが分かりました。12世紀のものと考えられています。
16世紀に始まった改築が19世紀に完了したのが現在の城の姿。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、写真家の彼氏と森に写真を撮りに行った。ファンタジー風にしたいから、洞窟の前に立ってポーズを取れと言われた。私は小柄で小太り。よって、ホビットになりきりました」
VDM (Vie de merde)より
究極の石造り?夏は涼しそうですね。ひんやりしていそうです。
ただお椀のような湯船のデザインは?ですが。
by orange (2011-06-29 00:03)
洞窟の家、憧れました。今でも、憧れます。
by アヨアン・イゴカー (2011-06-29 01:23)
orangeさん
あのバスタブやっぱり目につきますね。つるつるで滑って転びそうな......。この方たちの部屋は250ユーロの部屋のような気がします。
by carotte (2011-06-29 10:20)
アヨアン・イゴカーさん
私もちょっと憧れます。洞窟の中ってなんとなく潜り込みたくなりますよ。
by carotte (2011-06-29 10:22)
自然の造形を生かした家、中に入ってどうなってるのか確かめたくなります。
夏はヒンヤリしてそうで、エコですねー。
by まる (2011-06-29 15:41)
まるさん、ご無沙汰してました。コメントありがとうございます。
洞窟の部屋は涼しそうですよね。それに騒音もなさそうなので、熟睡できそうです。
by carotte (2011-06-29 19:21)
洞窟のプールは気持ちよさそうですね~。岩穴の部屋は、見るからに落ち着きそうですね。人間が持っている太古のDNAを呼び起こしてくれるのでしょうか。
by opas10 (2011-07-03 11:18)
opas10さん
手っ取り早く雨露をしのぐとしたら、やっぱり岩穴に潜り込みますね。原始人なんかそうしてたんでしょうね。そうなるとその時の記憶が延々と人間のDNAに受け継がれて来たかもしれません ^^
by carotte (2011-07-03 17:50)