お宝発見！ [地方の小さなできごと]
このところあちこちで「６億円が当たる！」と宣伝してますが、あれはTOTO？
6億円当たったら、人生バラ色ですね。![[ぴかぴか（新しい）]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/150.gif){kind=small}
くじではありませんが、似たような幸運に恵まれたカップルがフランスにいます。二人が住んでいるのは、あのミヨーの高架橋で知られるアヴェロン県のミヨー。（本日は動画はありません。記事のみ）
今年６月末、下水のトラブルに悩まされていた若いカップルが、なんとかしようと自宅の地下室の土を掘り起こしてみることに。
55センチほど掘ったところで、思いがけなく小さな壷が出てきます。壷は瀬戸物で、瓦でフタがしてありました。
フタを開けてみると、大判小判がザックザク………正しくは、金貨がザックザクです。
二人は家計の足しにしようと、この金貨を売ることにします。
ある男に話をもちかけると、1,800ユーロ（ざっと22万円ほど）で買ってもいいと言う。しかし、古銭の専門家で収集家でもあるマルクさんは「その値段では泥棒同然だ！」と言ったそうです。→こちらがマルクさん。
壷に入っていた金貨はぜんぶで34枚。どうやらフランス革命の頃、略奪にあってはならじと所有者が埋めて隠したものらしい。それ以来、二世紀以上もの間、地下で誰にも発見されずに眠っていたことになります。
マルクさんは総額で100,000ユーロ（約1,200万円）と見積もり、自分がカップルから買い取ることになりました。
57歳になるマルクさん、未成年の頃から古銭を集めていますが、こんなのを見たのは初めてだったそうです。34枚ある金貨の中で、一番値打ちがあるのは、フランス王ルイ13世時代につくられた金貨。製造年は1640年で、保存状態もよく、その価値は6,500ユーロ（約78万円ほど）はするとか。下記がその金貨と同じ金貨。
一番安いのが1,000ユーロ（約12万円）の小さい金貨で、フランスによく出回っていたそうです。スペインから入って来たものもあり、コンキスタドールでインカ人から盗んだ金で作られたものもあるとか。
さて、この金貨を壷に入れて隠した人のご子孫はどうなるのでしょう？分け前はなし？
フランスの法律によると、壷が見つかったのがカップル所有の地所なので、金貨はまるまるカップルのものになるそうです。
これが仮に公共の土地や第三者の土地で見つかったとしたら、国と発見者の間で、または所有者と発見者の間で、半々に分けられるそうです。
６億円にははるかに及ばないものの、総額1,200万円とは大金です。
金貨を手に入れたマルクさんはオークションで転売するそうです。きっとアメリカ人や日本人が買いに来るなどと言っていますが、どうでしょう？？？
(追加）
上記ブログをアップした直後、フランスのTV局TF1でこの話題を取り上げている番組が放送されました。内容は上記記述とほぼ同じです。熱く語るマルクさんや、みつかった美しい金貨の映像も見られます。カップルは公に知られたくないとかで登場しません。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。（現地の2011年7月9日午後1時放送）
＊＊＊＊＊＊＊＊ フランス人のつぶやき ＊＊＊＊＊＊＊
「今日、予告通りお隣さんに地下室の整理を手伝ってもらおうと家を訪ねた。呼び鈴を鳴らすと主人が出て来て、私を見ながら『オーケー、私も汚い格好で行くことにするよ』と言った。私は普通の格好だったのだが……」
VDM (Vie de merde)より
carotteさん、凄いです。TVニュースより早くブログを出したのですから。私ブログのTV見ましたが、雰囲気以外はさっぱり分かりませんでした。carotteさんは、フランス語がよくお分かりなんでしょう。これも素晴らしいです。
by t-toshi (2011-07-10 11:08)
私も今度自宅の庭を掘ってみます^^
by orange (2011-07-10 17:29)
t-toshiさん、コメントありがとうございます。
この話題、フランスの地方紙のサイトに掲載されているのをたまたまみつけたんですよ。テレビでやると分かっていたら、テレビの映像に沿うような記事にできたのですが.......。
でも、文字であれこれ書いても、こういう話題は映像がいちばんなんですよね。それで、追加で入れてしまいました。想像以上に美しい金貨でした。マルクさんも夜を徹していろいろ資料を調べたらしいですよ。
by carotte (2011-07-10 17:39)
orangeさん
そうですよ。ぜひ掘ってみて下さい。
お宝が出て来るかもしれません！
by carotte (2011-07-10 17:43)