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本物か?偽物か? [フランスのモノ]

 昨日紹介したブルターニュのおみやげ品。中にはブルターニュで作られたものではないものあるとか。家に帰って包みを開けて良く見ると、made in Cxxxxなんてのが入ったタグをみつけてしまったり……。


 フランスのTV局TF1の取材クルーが、南仏とブルターニュに本物を求めて出かけて行きました。下記写真をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年7月27日放送)

 

marqueTV.jpg

 

 南仏のとある市場。地元の人に混じって、おみやげを求めにやってきた観光客でごったがえしています。

 

 おいしそうなオリーブが並んでいますが、南仏だけのものではありません。スペイン、果てはペルーから輸入されたものもあるとか。

 

 お店の人もそれを隠すつもりはありません。結局、輸入したオリーヴの方が安いそうです。

 

 プロヴァンス柄のテーブルクロス。これもフランス製のもあれば、イタリアやアジアで作られたものもあるそうです。

 

 今のところ食料品以外は生産地を明記する義務はありません。

 

 そこで今年の夏、フランス製でないものをフランス製と偽って売っている店がないかどうか当局が取り締まりを始めています。

 

 一方、ブルターニュ地方では、具体的な対処法をみつけました。

 

 ブルターニュ産と認められたものにだけ、上記の写真のようなマークを付けることにしたのです。

 

 その中の一つが、この地方で昔から作られているガロッシュ(galoche)(サボ)と呼ばれる靴。

 

 先代の技術を受け継いで続けて行くためにはこの地を離れるわけにはいかないと、三代目のヴァンサンさんが言っていました。

 

 この会社Sociète Rivalinでは、一日に500足を生産しているそうです。

 

 そして、以前、当ブログでも紹介したことのあるお菓子ガレット・ド・ポン=タヴェン。材料はすべてブルターニュ産。

 

 例えば、小麦粉はポン=タヴェン、卵はここから30キロほどのところにある村、塩はゲランド。徹底してますねえ~。

 

 現在、フランスの20の地域が同じように本物を保証するマークを使っているそうです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、注文した小さな彫刻がカナダから送られて来た。商品よりも送料の方が高くついたが購入したのだ。嬉しくてまじまじと見ていると、台座にMade in Franceと書かれてあった」

 

VDM (Vie de merde)より



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wattana

carotte さん、観光土産の中には、観光土産を売っている土地とは全く関係ない場所で製造されたものがかなりあります。ガレット・ド・ポン=タヴェンのような(すべてブルターニュ産の)観光土産はいいですね。
by wattana (2011-08-05 06:18) 

orange

世界の工場と化したCxxxxは、ほんとうに色々な国へ色々なものを輸出していますね。ドイツのクリスマスツリーに飾るオーナメントも安価なものは Made in Cです。なんだか顔立ちが違うなぁと思うと...。でも食に関しては、特にフランスは譲るわけには!!でしょうね。
ニュースキャスターさん、初めてお見かけするお顔でした。
by orange (2011-08-05 09:25) 

soraaane

C国に居ますが・・・事態はもっと深刻です(笑)
ニセモノ=劣悪品が横行していて、買物するのも一苦労(^^ゞ
フランスは、原産地呼称の制度がしっかりしてると聞いていますが・・・
それでもさらに制度が必要なんですね。
土産物は裏までひっくり返して確認してますよ~。
by soraaane (2011-08-05 10:11) 

carotte

wattanaさん
そう言えば、なんでこんなものがここで売られてるんだろうと思う時がありますね。なんでも売りたい!なんでしょうね。ポン=タヴェンのお菓子がここまでこだわってるとは知りませんでした。
by carotte (2011-08-05 10:18) 

carotte

orangeさん
クリスマスのオーナメントは中国がかなりのシェアを占めているらしいですね。フランスも野菜や果物などスペインやイタリアなど近隣の国から安いものが入って来るらしく、農家は打撃を受けているという話もあります。
夏はニュースキャスターもピンチヒッター登場です。夜8時のニュースはいつもなら金髪のお姉さまで、ピンチヒッターはアフリカ系のイケメンだったのですが、このイケメンさんがTF1をやめてしまったので、今年はちょっと地味めの方が登場しました ^^;
by carotte (2011-08-05 10:29) 

carotte

soraaaneさん
C国国内ではそういうことになってるんですねえ。富裕層の皆さんが日本で日本製をお求めになるのにはそのような現状も影響しているのでしょうか。
ワインやチーズなどきちんとしたものはそれなりの値段になるようで、一般市民は不況になるとどこも同じで、できるだけ安いものという方向に行ってしまいますよね。
by carotte (2011-08-05 10:38) 

t-toshi

ギリシャのアポロン神殿近くの店舗で、帽子を見付けました。いつもの癖で、商品をチェック。メイド・イン・チャイナでしたが、これも一興と思い購入。帰国後「これはギリシャで買った中国製」と、知人に自慢?しています(苦笑)。
by t-toshi (2011-08-05 10:39) 

carotte

t-toshiさん
ものは考えようですね。それに、お土産品も「世界の今を語る!」みたいなものですね。
さきほどあわててギリシャで買って来たコーヒーミルをひっくり返して調べてみたところ......大丈夫でした、メイド・イン・グリースとなっておりました。ほっ!
by carotte (2011-08-05 10:55) 

wattana

carotte さん、おはようございます。
サン=シール=ラポピ村のことを調べようと思い、「〔フランス〕小さな街物語」(吉村葉子・文、宇田川悟・写真)を見ましたが、残念ながら載っていませんでした。ポン=タヴェンが載っているので見ていたら、 ~ゴーギャンで知られるガレット村~ には、有名なガレット屋 (焼き菓子のガレット)が2軒あると紹介されていました。1軒はcarotte さんが紹介して下さったTrau Mad、もう1軒は Isidore Penven です。そこで、Penven のホームページを見ると、galette がいろいろ紹介されているのですが、Galette de Pont-Aven という商品は載っていません。Galette de Pont-Aven は、Trau Mad が商標登録しているのからなのでしょうか?
http://www.galettes-penven.com/c/321/p/2ff5df55a87776c54617f0697c30ac31/Galettes-Isidore-Penven.html
by wattana (2011-08-07 08:55) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
今、両方のサイトを見てみました。Galette de Pont-Avenは、Rがついてますねえ。どうやら商標登録されているみたいです。こうなるとwattanaさんのおっしゃるとおりTrau Mad以外では使えないということになりますね(Trau Mad自体も商標登録されてます)。galetteは一般呼称でも、Galette de Pont-Avenとなると自由には使えないんですね。Trau Madはしっかりブルターニュのラベルを表示してます。ラベルの規定があるのかもしれません。材料はすべてブルターニュ産でなくてはならないとか。
by carotte (2011-08-07 10:27) 

opas10

このキャスター氏は自毛ですね(笑)。それにしても昨日からTF1の動画が5秒おきくらいにフリーズします。福島でアレバ製の機械がトラブっているらしいので、その対応で日仏間のデータトラフィックが重くなっているからか、なんで勘ぐったりしています。
by opas10 (2011-08-07 13:08) 

wattana

carotte さん、こんにちは。
日本でも、地名+商品名で構成される商標 (たとえば 「飛騨牛」)の登録は、商標としての識別力を有しない、特定の者の独占になじまない等の理由から難しかったのですが、平成18年4月1日から地域団体商標制度がスタートし、いわゆる地域ブランドの商標登録ができるようになりました (査定審査はかなり厳しいようです)。この結果、江戸切子、京焼・清水焼、松阪牛などの地域ブランドが商標登録され、地域振興に寄与していると思います。地域団体商標制度とは異なるのかもしれませんが、PRODUIT EN BRETAGNE も、ブルターニュ産品の振興 (地域振興、地域ブランド)を図るものではないかと思われます (Promotion des PRODUIT EN BRETAGNE を見ましたが、仏語だけなのでさっぱりわかりませんでした)。
ところで、Trau Mad のサイト (英語版)をもう一度見ました。会社の沿革を見ると、1920年創業 (もともとはパン屋さん)、その後、株主が変わったり、カンペールのクレープ・ダンテルの工場を買ったり、成長路線を歩んでいるのがわかりました。
by wattana (2011-08-07 16:03) 

carotte

opas10さん
だいぶ髪の毛が気になられるようで。^^
時々フリーズするんですよ。どうもアクセスした時のタイミングのようなのです。時間を置いて再度アクセスするとスムーズに行くようです。
アレバ社の機械でドラブってますね。細かい部分で仕様が合わなかったりすんでしょうか。アレバ社と言えば、先日BSの番組でやっていたようなのですが、核廃棄物をシベリアのどこかに溜め込んでいるらしいです。日本も処理を依頼しているようですが、この部分ではどの国もきちんとした解決方法をみつけていないようですね。ちょっと怖い話です。
by carotte (2011-08-07 17:32) 

carotte

wattanaさん
ブルターニュで商品価値が生まれたことからこういうラベル化始まったんでしょうね。サイトにはすでに3000品目以上の商品にラベルがついていると書いてありました。食品だけじゃないようです。書籍なども含まれています。
Trau Madはかなり経営戦略に力を入れているところのようです。ゴーギャンの絵を使って売れ出した頃から方向性が決まったみたいですね。
by carotte (2011-08-07 17:41) 

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