ボルドー メドック・ワイン街道 その2 [フランスのワイン]
メドック・ワイン街道のんびり旅シリーズの二回目は、前回のマルゴーから県道2号線をはずれて北西へ13キロほど行ったところにあるムリス=アン=メドック(Moulis-en-Médoc)です。(下記地図の赤印)
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人口は1,800人ほど。ここでは2つのシャトーを訪ねます。
下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年9月6日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
まず訪れたのが家族経営の小さな生産者Château Granins Grand Poujeaux。
ブドウ畑は13ヘクタールと小規模です。建物の看板にはvigneron indépendantとあるので、どうもインディ系ワイン生産者のようです。映画やレコード会社ならともかく、ワインの世界にもインディ系があるようです。
この時はちょうど2009年に仕込んだワインを瓶詰めにしているところでした。
この2009年のワイン、今年ボルドーで開かれた国際見本市で金賞を受賞したそうです。2008年のワインもワイン本に取り上げられているようで、評判は上々。
ここは現在で三代目にあたるそうです。そして、取材班だけでなく見学者も受け入れています。
見学者のカップルはアルザスからやってきたそうです。この辺りをうろうろしていて偶然ここをみつけたとか。
12~14ユーロ払えば、ワインの試飲もできます。そして、直接生産者から購入すればグラン・クリュ級の美味しいワインも市価より安くで手に入れられます。
小規模の家族経営なら作業の流れが分かりやすく見学も楽しそうです。
もう一つのシャトーが、Château Chasse-Spleen。
1863年に作られた、この地域でも美しいシャトーの一つ。キレイな花に囲まれた建物の周りに約80へクタークもあるブドウ畑が広がっています。
Chasse-Spleenは「憂鬱を追い払う」という意味。この名前のおかげで、フランスやフランス語圏の国では良く知られているそうです。
名前の面白さに魅かれて購入していった人が、ワインを飲んで美味しいことを確認し、また購入してくれるとか。
映像でも、確かに憂鬱を追い払ってくれるようなシャトーに見えますね。
さて、メドック地方のワインのラベル(AOC)は全部で6つあります。
前回のマルゴー、今回のムリス=アン=メドック(通称ムリス)、さらにリストラック=メドック、サン=ジュリアン、ポイヤック、サン=テステフの6つ。
格付けは1855年に設定されたもの→こちらと、1932年に設定されたクリュ・ブルジョワ(Cru bourgeois)の2種類。前者は5段階、後者は3段階に分けられています。
シャス=スプリーンは後者の最上級に入ります。
ストリートビューは下記の地図を大きくしてお楽しみください。
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******** フランス人のつぶやき *******
「今日、口頭試験を受けた。僕は何故だか可笑しくなって5分間笑い続けた。すると試験官が言った。『落ち着いて。なにか気分が落ち込むようなことを考えるんだ。例えば、君の試験の点数とか』」
VDM (Vie de merde)より
試飲したあとの購入がすごい「大人買い」だったのでビックリしました。いくらシャトーで買うとはいえ、結構なお値段ですよね!
by opas10 (2011-09-18 17:33)
opas10さん
夫婦が買っていたワインは一本2,000円行かないくらいの値段のようです。半ダースで10,000円くらいじゃないかと思いますよ。このインディー系のはお買い得なんだと思います。
by carotte (2011-09-18 21:05)