ボルドー メドック・ワイン街道 その４

　シリーズの四回目は、メドックワインの中心地ポイヤック(Pauillac)。人口はぐっと増えて5,300人ほど。

 

　シャトー・ラトゥール、ラフィット＝ロトシルド、ムートン＝ロトシルドなどの高級ワインはもとより、美しいシャトーのあるところでも知られています。（下記地図の黄印）

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　前回のサン＝ジュリアン＝ベイシュヴェルを後にして、県道2号線を北上し続けていると、左右に美しいシャトーがが見えてきます。

 

　下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。（フランスのTV局TF1で2011年9月8日に放送）(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら）

　まずは右手の鉄の門のあるシャトーが、250年の歴史を誇るChâteau Pichon Longueville Comtesse de Lalande。長い名前ですね。

　Pichon Longueville家の娘がLalande家に嫁ぎLalande侯爵夫人になり、このシャトーを所有していたのでこんな長い名前になっています。

　そうは言っても、今ではこの家族とは血縁のない方の所有。跡継ぎが生まれなかった時点で第三者に売却されたようです。

　この美しい建物は19世紀中頃に建てられました。ここを見学にやって来た女性二人ずれ。ブルゴーニュからやって来たそうです。

「こんなにキレイなシャトーがあるとは思っていませんでした」とおっしゃっていました。

　ここから道路を隔てた向かいには、Château Pichon Longuevilleがあります。番組にはほんのワンカットだけ登場しましたが、名前からも分かるように、これら二つのシャトーはもともとPichon Longueville家のものだったのですが、先代がなくなった後、娘と息子に分けて継承されたため、現在は２つのシャトーになっています。

　前者と同じように後者もPichon Longueville家とは血縁のない方の所有です。

　いずれにしてもこの二つのシャトーで作られるワインは1855年に制定された格付けで二番目に位置しています。

　因みに一番は冒頭の３つのシャトー。

　次に登場したのが、ポイヤック圏内のバージュ(Bages)という集落にあるシャトーChâteau Lynch-Bages。格付けは5番目と少し落ちますが、ここはちょっとユニークなシャトーです。

　現在の所有者であるジャン＝シャルルさんは、荒廃したシャトーを修復し、寂れかけたバージュの村を生き返らせました。

「ディズニーランドみたいな観光客向けだけのシャトーではなく、村の人たちが生活するシャトーのようなものにしたかったのです」とジャン＝シャルルさん。

　そのお言葉どおり、ここには、レストラン、パン屋さん、肉屋さん、食料品店などが集まっています。肉屋のイヴさんは1年半前にここにやってきました。

　最後に、Château Lafite-Rothschildのブドウ畑の様子が出てきました。

　収穫と仕込みを数日後に控えて、手入れの作業が続けられていました。その規模103ヘクタールと広大です。

　責任者の方が「ここには樹齢の長いブドウの木があり、一番古いのは50年くらいたっています。若い木に比べると生産量では劣りますが、質はずっと良いですよ」とおっしゃっていました。

　人間も同じかしら？？？

　ストリートビューは下記地図を拡大してお楽しみください。

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（楽天で調べてみましたが、驚きのお値段ばかり）

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド[2004]　赤　750ml　　 Chateau Pichon-Longueville Comtesse de Lalande

• ショップ: 良酒百貨ビーンズ
• 価格: 12,600 円

シャトー・ラフィット・ロートシルト[2002] 750mlChateau Lafite Rothschild

• ショップ: ワインとお宿　千歳
• 価格: 97,650 円

 

 

 

＊＊＊＊＊＊＊＊　フランス人のつぶやき　＊＊＊＊＊＊＊

「今日は、黒のミニショートパンツに白黒にドクロ模様のベスト、そしてブーツ。昨日は、ピンクのミニスカートにミドリ色の星の模様のついたスウェットシャツ。私じゃありません、50歳になるママの姿」

 

VDM (Vie de merde)より

タグ：メドック・ワイン街道の中心地 高級ワインの産地 美しいシャトーの数々 ロートシルト

コメント 4

carotte さん、こんにちは。
ぶどう畑の向こうに見えたドルドーニュ川とガロンヌ川が合流したジロンド川、川幅が広いですね。ボルドーを飲むことはあまりありませんが、Chateau Lynch-Bagesは飲んだことがあります。
by wattana (2011-09-17 17:13) 

wattanaさん、こんにちは。
一番広いところで10キロくらいはありそうですね。私もボルドーは頻繁には飲みませんが、料理しだいですね。しっかりした肉料理なんかはボルドーのほうがいいような気がします。Château Lynch-Bagesは、探し方が悪かったのか楽天ではみつけられませんでした。日本ではそれほどポピュラーじゃないのかもしれません。どんなお味なんでしょう？今回はTF1のおかげで生産の現場を見られて勉強になりました。
by carotte (2011-09-17 18:16) 

ようやく飲んだことのある銘柄が出てきました、シャトー・ラトゥール。フランス人のつぶやき、自分も似たようなものかもしれない、と思わずドキリとしました。何しろTシャツにジーンズで出勤したりすることもありまして（笑）。
by opas10 (2011-09-18 17:54) 

opas10さん
Tシャツにジーンズ、OKなんですね。私も以前務めていたところは大丈夫でした。ただ、会議の時はダメですね。やはりスーツを着込まないと。
by carotte (2011-09-18 21:18)