ガトー・バスク祭り [フランスのお菓子]
先週末の10月1日と2日、バスク地方の町カンボ=レ=バン(Cambo-les-Bain)で、バスク地方のお菓子ガトー・バスクのお祭りが開かれました。
ガトー・バスクは、小麦粉とバターに、砂糖とアーモンド・パウダーと卵を加えた生地に、カスタードクリームを挟んで焼いたお菓子です。
19世紀、この町でお菓子屋さんを開いていた二人の姉妹がその生みの親。当時は、カスタード・クリームではなく季節のフルーツが中に入れられていたとも言われています。
下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年10月3日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
村の人口は約6,000人ほど。
このお祭り、今年で9回目。毎年、10,000人以上がこのお菓子を食べるためにやってくるそうです。
こういう地方の名物になると、必ず、重々しいマントを羽織り、首からメダルをぶら下げた○○愛好協会が、本物はこうあるべし!とがんばっているのがフランスですが、ガトー・バスクも同様です。
愛好協会の皆さん、バスク地方にふさわしく、りっぱなベレー帽をかぶっていました。
会場ではコンクールも開かれました。参加者はみな素人ばかり。
そして、審査の基準は、味、香り、全体のバランス。
「できあがってすぐ食べるのが美味しいのもあれば、おやつの時間まで待ってから食べた方がおいしいのもありますよ。これはもうプロ級のお菓子ですな」と審査員。
また実演販売もあります。職人さんの説明に耳を傾けながらメモを取るお客さんもいました。
昔は、おばあさんがドライフルーツを入れて、何日も船に乗る漁師に持たせたそうです。ドライフルーツなら持ちが良さそうですね。それにまた違った味で美味しそうです。
コンクールの優勝者はメガネの女性。どうやら、ガトー・バスクをかたどったガラスのトロフィーが贈られていたようです。
「これから一年は、知り合いが頼みにくるだろうから、キッチンでこれを作り続けなくてはならなくなりそう」とおっしゃっていました。
フランスでは、地方の特産品を商標登録して保護しようとする活動がさかんですが、このガトー・バスクも、バスク語で「太陽」という意味のEGUZKIAという名称で登録されているそうです。
ガトー・バスク
(Gâteau basque)
確かに丸くて太陽みたいに見えますね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、僕の18歳の誕生日に、両親はケーキに『さよなら』と書いた。早く家を出て独立して欲しいそうだ」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
フランスの地方の伝統菓子はいいですね。名古屋にもガトー・バスクを取り扱っているケーキ店がありますので、こんど試してみたいと思います。実は今年、ケーキなどの洋スイーツは控えめにして、餡、寒天、黒蜜といった和スイーツを食べるようにしてきましたが、涼しくなってきたらクリーム系のスイーツが食べたくなりました。
by wattana (2011-10-07 07:19)
wattanaさん、おはようございます。
豪華なケーキではありませんが、いいですね。ビスケットに近い生地とカスタードクリームのバランスがポイントのようです。
猛暑の夏はこってりしたものより、できるだけあっさりしたもの食べたくなりますね。だいぶ涼しくなって来たので、長時間火を使うことも抵抗がなくなってきました。秋はやっぱり美味しいものが食べたくなります。
by carotte (2011-10-07 09:10)
コンクールで優勝するとそれなりの苦労も付いてくるんですね(笑)。
by opas10 (2011-10-09 13:55)
opas10さん
こういうのを「嬉しい悲鳴」って言うんですかね ^^
by carotte (2011-10-09 17:59)