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オランダの小さな旅 その1 〜風車〜 [オランダ]

 ヨーロッパは昨晩、夏時間が終わりました。

 

 具体的には、夜中の3時に時計を1時間遅らせると手続き完了。日本とフランスの時差は今日から8時間となりました。

 

 さて、フランスのグルメにうつつを抜かしているうちに、フランスのTV局TF1はちょっと面白いオランダの旅を放送していました。それを3回のシリーズで紹介します。

 

 第一回目は、オランダ名物の風車。

 

 まずは、今でも現役で働いている風車を求めてオランダ南東部にある町ヴィヘンを訪ねます。人口は41000人ほど。

 

Ams_Wijchen.jpg

 

 下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年10月4日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 
 オランダでも残り少ない現役の風車を動かしているのはヤンさん、41歳。
 
 毎朝、重そうな鎖の留め金を外し、風の来る方向へと風車の向きを移動させます。
 
 塔の高さは10メートルほど。風車の塔の内側では、200年も前からある木製の頑丈そうな歯車が回っています。
 
 ここでは、ヤンさんのひいおじいさんの代から粉引きが行われてきました。
 
 「一回で粉にしてしまいます。ですから、この粉には必要な栄養分が全部つまってるんです」とヤンさん。
 
 こうして出来た小麦粉はヤンさんの店で売られています。
 
 「スーパーのより新鮮でいい香りがするんですよ」とお客さん。
 
 そして、ヴィヘンから100キロほど西へ移動すれば、観光の名所で世界遺産にも登録されているキンデルダイクの風車群があります。
 
 ここには、19基もの風車が並んでいます。
 
 18世紀、この辺一帯の洪水対策のために立てられました。
 
 観光の名所ですが、実際に人が住んでいる風車もまだ残っています。
 
 広い庭や池付きの豪邸。中は現代風に改装されていて、なかなか居心地がよさそうにみえます。
 
 「風車に住むなんてバカげてるって皆に言われました。ここに住み始めて6ヶ月になりますが、昔住んでた家に戻りたいなんて少しも思いませんよ」と女性。
 
 キンデルダイクには年間一万人ほどが観光に訪れるそうです。
 
 私も三年ほど前に行きましたが、間近で回る風車の迫力に圧倒されました。
 
 そして、オランダの風車と言えば、近くのお店Grand Café Buena Vistaで食べたエルテンスープ(青豆、ジャガイモなどの野菜、ベーコンやソーセージなどを入れて煮込んだスープ)を思い出してしまいます。
 
 このお店では、ハムやソーセージはパンと一緒に別のお皿で出てきて大変おいしくいただきました。 
 
 また、壁いっぱいに、昔のラジオのコレクションが飾られていて、面白いお店でもありました。
 
 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、友人の誕生日だった。いたずらをしてやろうと、そいつの後から小麦粉と水をぶっかけた。しかし、その振り向いた顔を見たとたん、人違いだったことに気がついた」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 6

orange

今日は押し逃げ(笑)お許しください。
アジアの熱気を感じて来ましたよ。
侮るなかれ!しっかりしよう日本!!と思いました。
そういえばオランダも歴史の一ページを担った国ですよね。
by orange (2011-10-31 08:59) 

carotte

orangeさん、お帰りなさいませ。
午前中にそちらにお邪魔しましたよ〜。
最近は海外で見かける電気製品はどれもSumsungですしねえ。そして、日本の鎖国時代に西洋文明が入って来たのはオランダからでした。
by carotte (2011-10-31 20:31) 

yuzuhane

風車が連なる風景・・素晴らしいですね。いつか行って写真撮ってみたいです。
木の歯車の音が何とも重い響きで・・・ここでひいた粉はやはりちがうだろうなと音で感じました。・・・風車に住むとは・・・ちょっと驚きましたが、素敵ですね。
by yuzuhane (2011-10-31 21:32) 

carotte

yuzuhaneさん
運河沿いに、かなり広い範囲に風車が並んでいて、なかなかの眺めでした。風車の一つが観光用に解放されていて、中を見学できます。昔も人がここに住んで暮らしていたらしく、当時の様子が再現されていました。
風車なら持続可能な自然のエネルギーを使うわけですし、その粉がおいしいとなれば、なおさらいいような気がしますが、作れる量が限られているかもしれませんね。
by carotte (2011-11-01 12:19) 

opas10

風車の羽に帆をかけるのに、羽を梯子みたいに登っていくんですね、しかも向きを変えられるようになっているのも初めて知りました。一見優美に見える風車ですが、風車の番をするというのは実はすごい重労働なんですね!。
by opas10 (2011-11-05 13:40) 

carotte

opas10さん
遠くから見るとおもちゃのように見える風車ですが、実際に近くで見るとかなり大きいです。人間が小さく見えます。羽の長さも10メートル近くありますし。これが風を切って回りますから、ものすごい迫力です。
by carotte (2011-11-06 09:17) 

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