SSブログ

リムザン地方の料理 その4 〜オムレツ〜 [フランスの郷土料理]

 前々回は付け合わせに、前回はデザートの焼き菓子に登場したリンゴですが、なんとpomme du Limousin(リムザン産リンゴ)のAOC付きでした。

 

 仏版wikipediaによると「その果肉は白く引き締まり、かりっとしてジューシー」だそうです。

 

 百聞は一見にしかず。一度フランスへ行って食べてみないといけません。因みに、欧州全域のラベルAOPも取得しているそうです。

 

 さて、シリーズの四回目は、オムレツ。

 

 フランス料理の定番ですが、今日は、ジロール茸(あんず茸)のオムレツを、コレーズ県アルジャンタにあるオーベルジュAuberge Des Gabariersの料理人が作ってくれます。(下記地図の黄印)

 Paris_Limousin.jpg


より大きな地図で リムザン地方のグルメ を表示

 

 アルジャンタの人口は3,000人ほど。

 

 どこかで見たことのある風景と思ったら、以前、コレーズ県の宿シリーズで紹介したことのある宿Meyrandiersの近くです。(以前の記事は→こちら

 

 以前の映像では、この宿のご夫婦が向かいにあるカフェでくつろいでいるシーンがありましたが、その時、飲み物を運んで来たのが、今日、登場するオーベルジュの料理人パスカルさんです。

 

 二つの宿はドルドーニュ川を挟んで建っています。

 

 下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年11月10日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 
 Auberge des Gabariersのカフェには、定期的に常連さんが集まるそうです。
 
 「ここは派手な料理を出すのではなく、気楽に食べたり飲んだりするところです。だから、私はレストランのシェフというより、あくまでもオーベルジュを経営する料理人なんですよね」とパスカルさん。
 
 まずは、ジロール茸を穫りに近くの森へ。
 
 その地方の土で育った食材を使えば、おいしい田舎の料理になります。
 
 ジロール茸をおいしくいただくには、オムレツは最適の料理の一つ。
 
 バターとカナール(アヒル又は鴨)の脂でジロール茸を炒め、刻んだエシャロットを一つまみ加えます。
 
 玉子は生クリームを加えよくホイップし、炒めたジロール茸の上から注ぎ火を通しますが、中がとろとろくらいがベスト。
 
 熟年カップルがおいしそうにこのオムレツを食べていました。
 
 ここのもう一つの名物料理が、塩漬けの豚肉を使った料理。これはミック(Mique)と呼ばれるリムザン地方の白いパンと一緒にいただきます。
 
 ミックはパン生地を沸騰するお湯で茹でたもの。昔、パンを焼く窯のない家庭では、こうして茹でてパンを作っていたそうです。
 
 ロースト・コーナーでは、薫製ソーセージ、アンドゥイユ、 もも肉などがローストされ、いい具合に脂がたれています。
 
 「カナールのコンフィはカリカリにローストされてとてもおいしいです」と女性客。
 
 美味しすぎて言葉につまるお客さんも。
 
 ここでは、定食は16~36ユーロで食べられるそうです。
 
 締めのデザートは、ゴーフルのホイップクリーム添え、栗とマロングラッセのホイップクリーム添え、プラリネ入りアイスクリームとマドレーヌのチョコレートソースがけでした。
 
 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、オムレツを作ることにした。5歳になる娘をからかってやろうと、玉子を割ってこう言った。『わっ、玉子の中にひよこがいる!』娘はソファに寝そべったまま知らん顔。かわりに16歳になる息子がやってきて言った。『どこ?どこ?』」

 

VDM (Vie de merde)より



nice!(24)  コメント(8) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 24

コメント 8

orange

きのこの季節ですね^^美味しそうです。
中性脂肪値発覚以来美味しいチーズも自粛していますが、
ちょこっと食べたくなってしまいましたねぇ…チーズも。
by orange (2011-11-13 19:26) 

opas10

フランス人のつぶやき、今回は、女の子は幼い頃からオマセで、男の子は大きくなってもおバカってネタですね!実際極東にもいいトシして「けいおん」にハマるおバカさんもいますし(笑)。あのオムレツは間違いなく美味しいでしょうね、朝御飯に食べたいものです!
by opas10 (2011-11-13 23:46) 

carotte

orangeさん
私めも同様でございます。でも、毎日相当量でも食べない限り大きな影響はなさそうなのですよ。そうは言っても気になりますね。^^;

by carotte (2011-11-14 08:38) 

carotte

opas10さん
これを「けいおん」の誰かに割り当てるとすると、娘は「唯」で、息子は「律」?
キノコとオムレツの組み合わせは絶対おいしいです。
by carotte (2011-11-14 08:58) 

wattana

carotte さん、こんにちは。
pomme du Limousin の公式サイトを見ました。シードル用の原料となるノルマンディーのリンゴとは別物ですね。いくらくらいするのか見当がつきませんが、フランス産のリンゴとしては高級品、ブランド品なのでしょうね。オーベルジュで食事をしている女性、かなりの量を食べていますね。フランスですね。そして、その他にいろいろな料理が出てきましたが、これぞビストロ料理というものばかりでした。フランスは地方がいいですね!(祝!10,000超nice! )
by wattana (2011-11-14 17:14) 

yuzuhane

ジロール茸、フランスで食べたらおいしかったので乾燥したものを買ってきたのですが,鮮度と料理の仕方が悪いのかあの感激が得られまあせんでした。これはとてもおいしそうなので、”ここ”に行って食べてみたいです。みんなトレボンとかセデリシューとか言ってましたね(それだけわかりました)ほんと言葉に詰まった人もいました。どれもおいしいんでしょうね。・・・ちょっとご無沙汰してすみませんでした。
by yuzuhane (2011-11-14 21:37) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
リムザンのリンゴはそのまま食べるリンゴのようです。お値段の方はいかほどなんでしょうね。ここの食べ物は見るからに美味しそうなものばかりです。単純にあれも食べたい、これも食べたいになってしまうのが分かるような気がします。
お祝いありがとうございます。wattanaさんを始め、お訪ねいただいた皆さんのおかげで10,000niceを超えました。^^ これからもお付き合いのほどよろしくお願いします。
by carotte (2011-11-15 08:43) 

carotte

yuzuhaneさん、おはようございます。
水煮の瓶詰めのもありますね。いずれにしても、穫れたれのキノコの味には敵いそうもありません。現地に行って食べるのが一番ですね。番組の映像やストリートビューで見る限りですが、ここはとてもキレイなところなのですよ。このお店はいつも普通にフランス人が食べているものを美味しく調理して出してるみたいな気がします。皆、喜んで食べていました。
当ブログはほとんど毎日更新しています。全部にお付き合いいただくとなると大変なので(映像が上手く見られなかったりすることもあるので)気が向いた時に気軽にお訊ねくださいね。^^/
by carotte (2011-11-15 08:51) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。