暖炉をめぐる旅 その3 〜豊かな暖炉〜 [ラングドック=ルシヨン地方]
シリーズの三回目は、フランス中央山岳地帯の南端にあるセヴェンヌ地方を訪ねます。
下記地図のピンク色がロゼール県。その南部にセヴェンヌ山脈があり、国立公園になっています。このあたりがセヴェンヌ地方です。
今日訪ねるのは2つの小さな集落にある建物の暖炉ですが、想像以上に大型です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年1月18日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
まず訪ねたのがマメジャンにあるオーベルジュLE CANTOU du PONCET。
宿のご主人が次のお客さまのために薪を暖炉に運んでいました。
ここにあるのは大型の暖炉。幅4メートル、奥行きもかなりあり、6畳間くらいはありそうです。なんとそのお年は400歳。
通りすがりの見知らぬ旅人にも「暖まってお行き」と言ってくれそうなくらい慈悲深い暖炉に見えます。
セントラルヒーティングなどなかった頃は、皆がここへ来て暖まっていたそうです。
ここは、標高1,200メートルの山の中。天候によって気温は劇的に下がります。
そして、1950年代頃までは、生活のすべてがこの暖炉を中心に営まれていました。
暖炉の左手奥には台所があったそうです。
そして、ご主人のローランさんが説明してくれたように、暖炉のおき火を大きな石の穴に詰めて熱くし、今で言えばセラミックの電気調理器のようにして料理を作っていたそうです。
しかし、これだけの暖炉を利用するとなると、現実問題、大量の薪が必要になります。
この地域に住んでいる限り、薪を貯蔵しておく必要がないので、引っ越しをしない人もいるそうです。
マリオさんご夫妻は15年ほど前にフィニエルに家を建てましたが、古い暖炉を購入しこの家に据え付けました。
暖炉が作られたのが1568年。約450年の歴史を経て生き残って来た暖炉です。
奥様のジャクリーヌさんの仕事は毎晩この暖炉を火をつけること。暖炉のそばにいると居心地がいいそうです。
ご夫妻にとって暖炉は、今では生活のパートナーみたいなもの。
最初に登場したオーベルジュの奥様のフローランスさんは、先祖から続いて来た歴史ある暖炉を守っていかなくてはいけないとおっしゃっていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、暖房が壊れてしまい、パソコンを抱いて寝た」
VDM (Vie de merde)より
なぜでしょうね。
フランスの田舎の風景を見るとなんだかホッとしますね。
こちらで色々と拝見しましたが、いつもなんだか同じ様な気持ちに
なります^^。ゆっくりと…暖炉の火でも眺めながら…散歩をして。
by orange (2012-01-21 21:49)
carotte さん、おはようございます。
地図と航空写真で見ましたが、セヴェンヌ国立公園内にあるオーベルジュ LE CANTOU du PONCET へは車で行くしかないのでしょうね。
by wattana (2012-01-22 08:19)
orangeさん
TF1の番組はニュース以外の特集はすべて地方なんですよね。そうなると、のんびりした映像が多くなるみたいです。ヨーロッパは大都市を離れるとすぐに田舎の風景になりますねえ〜。
by carotte (2012-01-22 09:15)
wattanaさん、おはようございます。
車しかないんじゃないかと思います。
一番近いコミューンがLe Pont-de-Montvertで、オーベルジュから7キロほどだそうです。しかし、このコミューンも人口が200人ほどの小さな村です。やっぱり車でしょうね。
by carotte (2012-01-22 09:24)
フランス人のつぶやき、とってもよくわかります!我が家のV○○○もよ~く熱くなってます、ただし夏場に(笑)。
by opas10 (2012-01-22 19:37)
opas10さん
あれ、びっくりするくらい熱〜くなってますよね。
opas10家ではVoooですか。うちにも一台ございます。
メインはiMacですが、なにかの時にVoooを使っております。^^
by carotte (2012-01-23 09:47)