パリのノートル=ダム大聖堂の鐘 [パリ]
来年2013年に850歳を迎えるパリのノートル=ダム大聖堂。
お祝いを前にして、中世の頃の音色をよみがえらせるために、鐘楼の鐘が一新されます。
現在、大聖堂には北側の塔(左)に4つ、南側の塔(右)に1つ鐘があります。
今回、北側の塔の4つの鐘が融かされ、新しい鐘に作り替えられます。
誕生日のお祝いの日には、北側に8つ、南側に一つ増えて2つ、合計10の鐘が鳴り響くことになるそうです。
鐘は、「ノートルダムのせむし男」以外(?)は簡単に立ち入ることの出来ない場所にありますが、TF1の取材班が撮影してきてくれました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年2月20日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
1856年に取り付けられた北の4つの鐘は、それぞれこんな名前がつけられていました。
♱ Angélique Françoise
♱ Antoinette Charlotte
♱ Hyacinte Jeanne
♱ Denise David
そして、1時間置きに、また、お告げの祈りの時間を知らせるために一日3回、さらに式典がある毎に鳴らされてきました。
この日は準備のために、すでに台から取り外されていました。
かつての音を取り戻すためには、大聖堂の歴史を詳しくさかのぼっていく必要があるそうです。
なかなか大変な仕事ですね。
南側には現在一つだけ大きな鐘が設置されています。
名前はエマニュエル。体重は13トンほど(振り子の重さは500キロ)。
こちらは、クリスマス、復活祭など大きな行事の時だけ鳴らされています。
ここに、新しくマリーという名の大きな鐘がやってくることになっています。
「鐘というのは、教会のオルガンや合唱で奏でる聖歌と同じように、神が民に音楽でお告げを授けるための道具なのです」と神父さん。
夜、教会の鐘を鳴らすことができなくなったあのサント=リュフィンヌ村は今ごろどうなっているのでしょう?(過去記事は→こちら)
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、信心深い彼女に付き合って教会のミサに出席した。教会の入り口を入ってすぐのところでつまずいてしまい、思わず『くそ〜!』と叫んだ声が、教会中に響き渡った」
VDM (Vie de merde)より
地下鉄はどこから入れるんでしょうね的なギモンですが、あの大きくて重い鐘をどうやってあの塔の高いところへ運んでいるんでしょうね??今はともかく、850年前とかどうやっていたのも猛烈に興味があります。そしてあの村の騒動のその後も気になりますよね~。
by opas10 (2012-02-26 13:33)
opas10さん
大きい鐘が1400年に取り付けられていたことは確認されてるようです。どのくらいの重さだったのか......。やっぱり滑車でしょうか?それにしても、これだけの重量に、ある一定時間もちこたえられる滑車というのもねえ。どうなんでしょう。
鐘の音は神のお告げらしいですから、あの村は夜は神のお告げが聞かれないことになってしまいますね。
by carotte (2012-02-26 22:44)