マントンのレモン祭り [コート・ダジュール地方]
2月も半ばを過ぎると、そろそろ春が待ち遠しくなります。
今日は、先週の日曜日に行われたマントンのカーニバル通称“レモン祭り”のパレードの様子をご覧下さい。
今年のテーマは、フランスの地方。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年2月20日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
レモン祭りは今年で79回目。
2万人の観客が見守る中、レモンとオレンジで作られた巨大なオブジェをのせた山車が次々に登場してきます。
冬だということを忘れてしまいそうです。
観客の中には40年間ずっとこの光景を楽しんで来たという方もいらっしゃいました。
パレードの先頭を切って登場したのがエスカルゴ。ブルゴーニュ地方の名物です。
カタツムリの次が牛。こちらはオーヴェルヌ地方の名物。
その次がポワトゥ=シャラント地方のロバ。重い荷物を背負っている姿からbaudet(木挽き台)と呼ばれています。
マントンには世界中から様々な人々が集まってきます。このパレードにぴったりの場所。
パレードには山車だけではなく様々に仮装した人たちも参加しています。
竹馬をつけているのは“ランドの羊飼い”。
昔、ガスコーニュ地方のランド県辺りの羊飼いは、羊の毛皮をまとい、竹馬をつけて仕事をしていたそうです。
竹馬なら高いところから羊の群れを見守ることができます。また、湿地帯に足を取られながら歩かなくてもすみますし、寒さや刺のある植物から足を守ることができます。
そして、もちろん華やかな衣装をまとった美しいダンサーたちもいます。
レモンでできたブタくんもいたようですが、どの地方の名産?
ペタンクの山車もありました。
レモンもオレンジもそのまま大型の輪ゴムで結わえ付けられています。
カーニバルが終わると全部取り外され、販売されるそうです。
レモン祭りは3月7日まで開催。その間、昼3回、夜2回のパレードが行われます。
また、広場や庭園に巨大な作品が展示されています。詳しくは→こちら
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、具合が悪くなった私のために、おばあちゃんが、ヴィネガーとレモンと蜂蜜を混ぜ、お湯割ったものを作ってくれた。やっとの思いでこの得体の知れない味の液体を飲んだところでおばあちゃんが言った。『これに浸したタオルを頭にのせると効くんだよ』」
VDM (Vie de merde)より
黄色とオレンジ色。元気が出る色ですね。
カタツムリ??どうしてカタツムリが?と思ったら、ブリュゴーニュ地方の特産品なんですね。
海辺ですが、流石に温かそうです。カーニバルの季節ですね。
by orange (2012-02-23 09:26)
orangeさん
orangeさんのオレンジ色がいっぱいですよ〜。この色の組み合わせは元気になりますね。
はい、エスカルゴの料理はブルゴーニュ地方の名物料理なのですよ。
by carotte (2012-02-23 19:55)
デコレーションに使ったオレンジとレモンは、やっぱり取り外して売るんですね!一年越しの疑問がやっと解消できました(笑)。そして、あのダンサーは見ているこちらの方が寒くなります、ブルブル。
by opas10 (2012-02-26 13:44)
opas10さん
そうなんです、雲が晴れました!やっぱりあれはあのまま売るんですよ〜。大きめの丈夫そうな輪ゴムを骨組みに結びつけて、輪の中にするっとオレンジとレモンをはめ込むシステムになってました。
ブラジルとかの南米だったら暖かそうですが、ヨーロッパの冬ですからあの姿ではやっぱり寒いでしょうね。
by carotte (2012-02-26 22:50)