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ニースのカーニバル [コート・ダジュール地方]

 前回、サルコジの選挙運動用ポスターのパロディ版を紹介しましたが、あの中に、金髪で長髪の男がはめ込まれたポスターがあったのを覚えておいででしょうか?(→こちら

 

 あの男、何者かが分かりました。

 

 昨日、アカデミー賞で主演男優賞を受賞したジャン・デュジャルダンでした。

 

 ポスターの写真は、2005年制作のコメディ映画Brice de Niceの主人公に扮していた時のもの。

 

 米映画「ハートブルー」の影響を受け、サーフボードを常に携帯し、ニースにビッグウェイヴがやってくるのをひたすら待っているお金持ちのバカ息子というような役どころらしい。

 

 フランスのTV局TF1がデュジャルダンの経歴を2分半ほどの映像でまとめています。興味のある方はどうぞ→こちら

 

 デュジャルダンは、小難しい演技派俳優というより、庶民的で親しみ易い俳優さんのようです。

 

 キャバレー→テレビ→映画とキャリアを積み、フランスの男優の誰一人手に出来なかったオスカー像を手に入れてしまいました。

 

 さて、おめでたい話に因んで、今日はニースのカーニバルの様子をお楽しみください。

Paris_Nice.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年2月27日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 

 マントンのカーニバルはレモンとオレンジでしたが、ニースは花。

 

 色とりどりの花で飾られた山車のパレードは実に華やかです。

 

 このパレード、「花合戦(Bataille de Fleurs)」と呼ばれ、山車の上に乗った美しい女性が観客に向かって花を投げます。

 

 第一回目が1876年に開催されたと言いますから、もう100年以上も続く歴史ある伝統行事です。

 

 元々は、花を顔めがけて投げ合って、その香りを心行くまで楽しむという趣旨で始められたそうです。

 

 考えてみると、ずいぶん乱暴な楽しみ方です。

 

 観客が手にしていた黄色い花はミモザ。南仏を代表する花です。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

「今日、彼が一本ずつ色の違うバラの花束をプレゼントしてくれた。色によって花言葉が違うらしい。それぞれ、「少し愛してる」「とても愛してる」「熱烈に愛してる」「狂わんばかりに愛してる」。で、最後に黄色いバラ。その花言葉は『全然愛してない』別れるための小細工」

 

VDM (Vie de merde)より



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opas10

サルコジのパロディポスターの金髪男はそういう意味だたんですね。来もしない大波を待つオバカさん、というあたりが何やら意味深です(笑)。そして今回ものすごく気になったのは番組前のCMでして、あの冴えない中年男は何を悩んでいたのでしょうか?
by opas10 (2012-03-04 16:27) 

carotte

opas10さん
あの金髪男はいった誰なんだろうと思っていたら、翌日のニュースでその男が登場してきたのですよ。それでなるほどってことになりました。opas10さんがご覧になったCM、なかなか同じものが出て来ないみたいです。悩める中年男.....謎です。
by carotte (2012-03-04 21:32) 

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