オート=ザルプ県のレストラン巡り その2 [フランスのグルメ]
シリーズの二回目は、前回のライから南東へ50キロほど移動し、セール=ポンソン湖の湖畔にある村バラティエ(Baratier)のレストランLes Peupliersを訪ねます(下記地図の赤印)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年3月6日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
お店の名物料理はスパイスソースのトラウト。
まずはそのトラウトの養殖所を訪ねます。
シェフのブノワさんは、自然豊かなこの地で生まれました。料理人をめざして海外で修行を積んだのち、故郷に戻ってきました。
トラウトの育つ水は、国立公園に指定されている近くの広大な山林(エクラン国立公園)から流れて来るそうです。
「これだけ標高が高いと養殖の仕事も簡単ではありませんが、ここなら並外れた良質の水の中で育てることができます」と養殖業者の女性。
「おいしいトラウトは、肉質がよく、味わい深く、香りがあります」とシェフ。
穫れたてのトラウトを使って作ってくれる料理が、カリカリのスパイスソースのトラウト(truite en croûte d'épices)。
まずはトラウトをおろし、一切れ約180gほどの大きさに切ります。
次に野菜を刻みます。冬は紫キャベツがおいしいそうです。柔らかいトラウトの身とシャキシャキのキャベツがよく合うとか。
スパイスは、カルダモン、コリアンダーを使います。ここに、オリーブ油、クルミ、ナッツ、ヘーゼルナッツを加え、ミキサーにかけます。
トラウトの切り身に火を通したらお皿に盛りつけます。
付け合わせはキャベツの他に、ほうれん草、イタリアンパセリ、セロリ。トラウトの付け合わせとしてはこの3つが定番だそうです。
「美味しいですよ。上品で洗練されたお味です。トラウトはこの土地の魚ですからねえ。よく食べますよ」と女性客。
オーブンの中でぐつぐつ言っていたのは、ほうれん草のグラタン。アルプス地方の定番料理です。
「洗練された料理を、皆で仲良く食べられていいですよ」と別の女性客。
この土地で作られるハムやソーセージの盛り合わせも人気だそうです。
そして、子牛のパヴェのロースト。これもこの地域で育った牛を使っているそうです。
食後は、ジェネピと呼ばれるお酒(ジェネピという植物から作られたお酒)を飲んで消化を促進します。
そしてデザートも忘れてはいけません。前回は雪の中でしたが、今回は暖炉の炎をバックに登場です。
蜂蜜入りリンゴ煮の詰ったメレンゲ・ボール、クルミののったクレーム・ブリュレのミルフイユとビルベリーのシャーベット添え。
さらに、カラメル状に煮たメレーズ酒風味の洋梨に、タイム風味のサブレとカシスのシャーベットを添えたデザート。
最後は、サフラン・クリームのマカロンとレモン・シャーベットでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、5才になる息子に言った。『部屋を掃除しないなら、夕食のデザートはなしよ』すると息子が言った。『今日のデザートは何?』『愛情たっぷりのチョコレートケーキよ』と私。息子の部屋はずっと散らかったままだった」
VDM (Vie de merde)より
トラウト、脂が乗って美味しそうです。日本だと刺身にするでしょうね~。ホウレン草のグラタンのペシャメルソースが美味しそうでした。フランス人のつぶやき、一体どんなチョコレートケーキなんでしょうね、もしやカシャ入りとか(笑)
by opas10 (2012-03-11 11:55)
あれ、わさびとしょう油で食べたら美味しいでしょうね。ついでに日本酒を一杯、なんてなりそうです。
チョコレートケーキをがぶっと食べるとカシャがにゅるっと出て来たりして........なんだか罰ゲームみたいになってきました。
by carotte (2012-03-12 11:41)