タマゴの明かり [フランスのモノ]
今週の日曜日4月8日は復活祭。復活祭と言えば、イースターエッグ。
フランス中部クルーズ県のラ・シャペル=バルー(La Chapelle-Baloue)には、この卵の殻に美しい彫刻を施すアーティストがいます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年4月3日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
透かし彫りの施された卵。美しいですねえ〜。
ガチョウ、ダチョウ、エミュウ(ダチョウに似たオーストラリアの鳥)の卵が使われています。
作っているのはパトリックさん。
「中に電球を入れて照らしているので、花火のように見えるのもあります。明かりがなかったら、彫り物があるとは気づかないでしょう」
パトリックさんのアトリエは三畳にもみたない小さな小屋。かつて、娘さんの遊び場として作った小屋です。
棚の上には、まだつるつるの卵が並んでいます。黒いのはエミュウの卵。
「この卵の殻は三層になっています。一番上の層を削ると、少し明るい色になります。さらに削ると白になります」
彫刻のための道具は、歯医者さんが使っているものと、日曜大工で使うものとを組み合わせたオリジナル。
白い卵はダチョウの卵です。中に明かりを入れて彫るようです。
道具もその時々で使い分けるそうですが、ちょっと間違えるとばりばりっと行ってしまいそうな……。熟練の技がものを言いそうです。
アイデアが湧いて来ると一日中アトリエにこもって制作を続けることもあるそうです。
最後に登場した卵には、永遠に続くと言われている円周率の数字が彫ってありました。
パトリックさんのサイトではその他の作品も見ることができます→こちら
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、いつもなら庭に隠すはずの復活祭の卵を、ママが私の部屋に隠した。卵は全部で60個。私が見つけ出せたのは17個だけ。ママは私に部屋を掃除するように言いたかったらしい」
VDM (Vie de merde)より
すごい... ちょっとやってみたい。
イースターエッグのノリがここまでいったのでしょうか?
by 島酔潜人 (2012-04-04 00:34)
島酔潜人さん
やってみたくなりますね。あまりにキレイで見とれてしまいました。きっかけはイースターエッグだったかも。いろいろ模様をつけたりしますよね。
by carotte (2012-04-04 08:58)
素晴らしい卵に施したとは思えないような芸術作品ですね。ほんと気が短いとパリッとやってしまいそうです。棚に並んだ、これから作品になる卵たち、いっぱいありましたね。黒いのは何か塗ったのかとお思ったらだちょうなんですね。とにかく綺麗でした。おじさんの前に出た鳥は?、卵の作者なのかな?
by yuzuhane (2012-04-05 22:57)
yuzuhaneさん
卵に細工を施すとこんなに美しくなるんですねえ。また、パトリックさんの発想が面白いです。サイトをみると黒い卵はやや緑がかった感じですね。一つ欲しくなります。^^
番組の冒頭に出て来たのは、春の訪れを告げるコウノトリです、冬の間、別の場所ですごしていたコウノトリがガール県に戻って来たという情報でした。
by carotte (2012-04-06 09:34)
小さな作業小屋が可愛らしいですね。
歯医者さんの道具のようなものが沢山ならんでいますね。
緻密な作業でとても綺麗だと思います。東欧圏のお土産でダチョウの卵に彩色したものを頂いたことがありますが、この透かし彫りの作品もインテリアにとてもいいですね。
by orange (2012-04-06 09:46)
すごい匠の技&センス!驚きました!あれだけ表面を加工したり削ったりすると強度が相当落ちるはずなので、最終的には表面に何かコーティングして補強とかしているのでしょうか。いずれにしても美しい!です。
by opas10 (2012-04-07 16:59)
orangeさん
あの作業小屋にこもって、一日中、卵の殻を彫るというのも、考えてみるとなんとなくおかしな感じですね。あれだけ道具があるとなると、彫り方もいろいろ変化をつけているということになりそうです。
by carotte (2012-04-08 00:04)
opas10さん
私も彫った後の強度がどうなのかなと気になってました。でも、何かを塗って補強するというような説明がないんですよね。どうもあのままなんじゃないかという気がします。
by carotte (2012-04-08 00:08)