祈りの旅 その3 パリ [教会]
シリーズの最後は、パリのシテ島にあるノートルダム大聖堂。(下記地図の緑印)

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年4月6日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
前回のヴェズレーのサント=マドレーヌ大聖堂の変則的なファサッドとは異なり、こちらのファサッドは左右対称の重々しい作りです。
パリ観光の名所だけあって、毎年1300〜1400万人がここを訪れるそうです。
「外観に威厳があって素晴らしいです。南米にはこんな感じの教会はありません」
「ちょっと独特ですね。とても美しいです」
「韓国でも有名ですよ」
中に入いればさらにその荘厳さに心を打たれます。
観光客の皆さんは写真撮影に大忙し。
大聖堂のお宝も展示されています。黄金と高価な宝石で作られた装飾品の数々。かつての教会の権威がどれほどのものだったか思い知らされます。
しかし、ここまでは一度は観光で行ったことのある人にとっては見慣れた映像です。
TF1はいつものように一般の人が入れないところへ連れて行ってくれます。
まずは、司祭がミサの時に着る白衣をしまっておくクローゼットのような部屋。
ここには100種類ものお香も保管してあります。
さらに、関係者だけにしか使えない階段を上がっていくと、木の骨組みがあらわになった屋根裏に出ます。この中には中世の頃の木材もあるとか。
そして、大聖堂にはテラスもあります。ちょうど内陣の周りにある通路の上辺りになるようです。
説明をしてくれているジャン=ポールさんの頭上にあるアーチ型のフライング・バットレスは14世紀初頭に作られました。
フライング・バットレスのある後陣
ジャン=ポールさんの説明通りエレガントな姿です
そして、翼廊と身廊が交差する部分の屋根には、天を突き刺すように尖塔が伸びています。
この尖塔の根元には12人の使徒の像が立っています。これらの像は19世紀に作られました。
古い建築物の修復で知られるヴィオレ・ル・デュクが作らせたものです。
こうして見ているだけでも足がすくみます。
来年には850歳になるという大聖堂ですが、年齢を感じさせない元気な姿です。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、痩せるためのモチベーションを高めるために、冷蔵庫の扉に今より10キロは痩せていた昔の自分の写真を貼った。するとウチの旦那が言った。『冷蔵庫の写真の女の子を食べちゃったのは君かい?』」
VDM (Vie de merde)より
本当に美しいファッサードだと思います。(あっ…違う…ファサッドなんですね^^)
前から、後ろから。優美なデザインだと思います。
秋も冬もその美しさを感じますね。私は冬の景色が好きかなぁ…
by orange (2012-04-10 22:28)
orangeさん
日本語と異なる原語でタイプを打つとなるとどうしても原語に近い打ち方になってファッサドとなってしまいました。^^
堂々たるファサッドですね。前に立つ人を圧倒してしまいます。そして、後からの眺めはエレガントで繊細。時には壊れ易い感じもします。ここも味わい深い建物です。
by carotte (2012-04-11 09:58)
ここは人気の場所なので、いつ行っても込んでいますね。一度大混雑の列に並んでらせん階段を必死で登り上のテラスまで行ったことがありますが、見はらしは最高でした。ガーゴイルが真近に見えました。思わず簡単なものですがガーゴイルの人形おみやげににしてしまいました。おじさんが登った場所は、一般の人が行ける場所とは違っていたようでした。ここはやはりバラ窓に見とれてしまいますね。
by yuzuhane (2012-04-11 21:20)
yuzuhaneさん
あのバラ窓はさすがにゴージャスですね。そして、パリの街を見下ろすガーゴイルには風情があります。私は、もしかしたら、あの上には行ったことがない気がします。いつも観光客でごった返しているので、また今度と思っているうちに行きそびれてしまったようです。あの辺りの下の風景はいいでしょうね。
観光客が上れるのは、正面の鐘楼の鐘の下あたりにあるテラスなんじゃないでしょうか?今回のは後ろ側のテラスのようです。
by carotte (2012-04-12 00:48)
さすがTF1,司祭のDressing Roomまで入りこんだんですね!今回はゴシック建築の裏側に潜入という非常に興味深いテーマではあるんですが、高所恐怖症にとっては足が震えるような映像がいっぱいで、いまひとつコメントが浮かばないんですよ(笑)。
by opas10 (2012-04-15 19:18)
opas10さん
銅像になってあんなところに立っていたくないですよねえ〜。
ゴシック様式の教会の、あの鋭角的な屋根は恐ろしいです。あれを作った労働者がいるんだと思うと、さらに恐ろしくなります。^^;
by carotte (2012-04-16 09:21)