仏大統領選 運転マナーチェ〜ック! [アンケート&調査]
フランス大統領選の一回目の投票日まで、いよいよ二週間を切りました。
このところ専門誌が独自の視点から大統領選に関するユニークな調査を行っています。
先日はポルノ雑誌の調査結果(以前の記事は→こちら)を紹介しましたが、今日は、自動車の専門誌Auto Plusの調査結果です。
いったい何を調査したかと言えば.......
選挙運動に大忙しの各候補者ですが、当然ながら車で地方遠征へと出かけて行きます。そこで気になるのが、候補者を乗せて走る車のドライバーのマナー。
隠しカメラを搭載したAuto Plusの車(又はバイク)が候補者の車を密かに尾行しました。
尾行は、昼夜を問わず2週間行われました。もちろん、候補者の皆さんが同じコースをたどるわけではありません。それぞれ独自の道を走ります。
映像に登場する候補者は、フランソワ・オランド(社会党)(左派)、フランソワ・バイル(MoDem党)(中道)、マリヌ・ル・ペン(国民戦線)(極右)、ニコラ・サルコジ(UMP党)(右派)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年4月9日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
夜の高速道路。Auto Plusの車の左を猛スピードで走り抜けて行った2台の車。
一台目にサルコジさんが乗っています。
尾行の車が時速150〜160キロですから、それ以上のスピードが出ていることになります。
追いつこうとさらに時速190キロまでスピードをあげますが、追いつけません。
となると必然的に先方は時速200キロ以上出している様子。
その直後、自動速度違反取り締まり装置のフラッシュが!
というわけで、サルコジさん、マイナス11点。
お次ぎはオランドさん。道を急いでいるせいか突然左右にハンドルを切ることがあり、少々乱暴な運転に、マイナス8点。
バイルさんもスピードの出し過ぎとジグザグ運転があり、マイナス7点。
最後にル・ペンさんですが、200キロの高速道路を走行中に制限速度以上が2回ほどあり、マイナス3点。
合計でマイナス29点という結果になりました。
この調査、大統領選があるたびに行われる恒例の調査のようで、前回の2007年の時は、合計でマイナス35点だったそうです。
詳しくは、今月9日に発売されたAuto Plusの誌面に出ています。
サイトにそのページの写真が出ていますが、文字までは読めません。読みたければお買いなされということなんでしょう。
サルコジを乗せた車の尾行映像は下記でもっと詳しく見られます。取り締まりの装置に気がついたのか、一瞬、スピードを落としますが時すでに遅し。
ところで、サルコジさんの乗った車のスピード違反の罰金は、どなたがお支払いになるのでしょう???
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、警官にスピード違反で捕まってしまった。恥ずかしながら、私は教習所の指導員です。そして、警官はかつての私の生徒だった」
VDM (Vie de merde)より

これまたフランス流に候補者を揶揄してますねー、ニヤリとさせられます。スピード違反は、有権者の声に耳を貸さない、ジグザグ運転は政策のブレ、何て言いたいところでしょうか。
by opas10 (2012-04-15 21:01)
opas10さん
ざぶとん二枚!!!
こんなことされたら候補者も気が休まらないですねえ。でも、どうも洒落で済んじゃってるような気がします。
by carotte (2012-04-16 09:36)