フランスの湯治場巡り その2 [ミディ=ピレネー地方]
シリーズの二回目は、フランス南西部ジェール県の湯治場バルボタン・レ・テルムを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年4月19日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
毎週水曜日は、温泉施設の前に市が立ちます。
すごい数のチーズが並んでいましたが、別のお店では、この地方のお菓子パスティスが売られていました。(パスティスについては以前の記事を→こちら)
さて、湯治施設の方は、こちらもりっぱな建物です。
19世紀の温泉黄金時代に作られたネオクラシックな建築物。
なんとなく温泉のありがたみが倍増しそうです。
湯治客は年間15,000人ほど。こちらの温泉もリューマチによく効くそうです。
「具合がよくなったのでハイキングに行ってきました。ここで治療してからは薬も飲まなくなりました」と女性。
責任者の方のお話によると、多くの人が足の治療にやって来るそうです。
温泉にかかったり浸かったりすることで、リューマチで変形してしまった間接が元に戻るのを促進するとか。
炭酸カルシウム、マグネシウム、ケイ酸塩などが豊富なお湯は37℃。
となると人肌ほどの暖かさ。日本人にはちょっと物足りないかもしれません。
また泥風呂もあります。カオリンというミネラルの粘土が入っています。粘土自体も37℃ほどします。
ケアは全部で18日間続きます。
「最初はちょっときついので疲れます。でも、その後は楽になりますよ」と、温泉の中で自転車こぎをやっていた男性。
また、周辺を歩くのも治療の一環です。
この日は、突然の雨と風に見舞われ、急いで建物の中に入ると、カナール(鴨またはアヒル)の解体見学が始まりました。
カナールとくれば、フォワグラの試食です。
「柔らかくて、香りもあって美味しいわ」と女性。
この地域はブランデーの産地でもあります。
ここで作られるブランデーはアルマニャックと呼ばれています。コニャックと並ぶフランスの二大ブランデーです。
ブランデーは白ブドウから作られる蒸留酒。一通り製造過程を説明してもらったら、試飲タイム。
「ブランデーって、治療にいいんでしょうか?」と取材班。
湯治中の女性はすかさず「はい!」と答えていました。
これなら湯治も悪くないですねえ〜。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ミネラルウォーターをセットでまとめ買いしてきた。うちは、水道の蛇口をひねると山からの美味しい水が飲めるのですが、何しろキッチンには洗い物がたまってしまい、蛇口の下にコップを置くすきまもない」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
コースにもよるでしょうが、18日間のケアで費用はだいたいどのくらいかかるのでしょうか?チーズ、お菓子、フォアグラ、アルマニャック、・・・など魅力的な食べ物が多い所ですね。18日間のケアではスケジュール管理がしっかりしているので問題はないでしょうが、自由時間が多すぎると、グルメな18日間 (カロリー摂取>カロリー消費)になりかねない、と心配してしまいました。
by wattana (2012-04-22 07:15)
wattanaさん、おはようございます。
残念ながら費用まで不明です。フランス語のみですが下記を参照ください。
http://barbotan-cazaubon.com/thermalisme/une-station-thermale-de-choix.html
いろいろ複雑です。
確かに、このあたりはフランスを代表する食べ物がたくさんあって大変です。
by carotte (2012-04-22 10:35)
これまたタマラン湯治ですね~。フォアグラを試食してアルマニャックを試飲して・・・なんだかリウマチのフランス人がウラヤマしくなってきました。
by opas10 (2012-04-22 12:41)
opas10さん
やっぱり後半部分のお楽しみがないと、温泉の中を歩いたり自転車こいだりだけの湯治じゃつまらないですよねえ〜。
by carotte (2012-04-22 18:03)