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イタリアの高速列車イタロ [イタリア]

 イタリアでは、民間企業NTV(Nuovo Trasport Viaggiatori)が鉄道業界に新しく参入してきました。

 

 イタリアの鉄道と言えば、トレニタニアという民間企業が独占で運行してきました。

 

 民間企業と言っても、その所有者はイタリア政府。純粋に民間企業とは言い難しです。

 

 そこでこのNTV社の登場です。NTVは、2010年のEU域内鉄道輸送の自由化に向けて、すでに2006年に設立されていましたが、この度、実際に運行を開始することになりました。

 

 主に高速列車を走らせることを目的としていますが、その一号がイタロ(Italo)です。

 

 この高速列車を製造したのが、フランスのアルストム社。これまでTGVを製造してきた会社です。


 Rome_Rome.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年4月29日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 ローマの駅から高速列車イタロが出発時刻を迎えました。

 

 イタリアの列車の初走行では、必ず司祭が神の祝福を授けます。これなくしては走れません。

 

 日本で神主が祝詞をあげお祓いしてくれるのと似てますね。

 

 イタロは第4世代のTGVで、巡航速度300キロ、最高時速360キロを誇ります。

 

 2014年には市場シェア20〜25%をめざしています。

 

 「あまり高いなら、安い方の国鉄に乗りますよ。だから、嫌が応にも皆を引きつけるような値段じゃないとダメです」

 

 というわけで、NTV社は、同じ金額でも様々なサービスをつけることでお客さんを呼び込むつもりのようです。

 

 フリーのWifi接続、映画の上映、さらに特別室もあります。

 

 特別室の内装は革張り、各座席には専用のモニターが付いています。

 

 まずはナポリ - ローマ - ミラノ間で運行を開始し、その後、国内の10都市ほどをつなぐ予定だそうです。 

 

  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、私はTGVの売店で働いています。お客がやってきたので『ボンジュール、ムッシュー!』と声をかけた。するとお客が言った。『いいえ、私はマダム』私は焦って言った。『すみません。その口ひげのせいで間違えました』」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 6

島酔潜人

さすがイタリア... フェラーリカラーですね。
by 島酔潜人 (2012-05-01 09:05) 

carotte

島酔潜人さん
NTVの主な設立者の中にフィアットの会長さんがいるんですよ。やっぱり、その影響ありですね。
by carotte (2012-05-01 23:59) 

orange

先日、イタリア人の同僚と「イタリアでは鉄道が時刻通りに走るなんて奇蹟だ」という話をしたところです(笑)
300km/h…それでも遅れは生ずるのか…人任せではなく、完全自動制御にしないと…ちょっと怖いかも…ですね。
by orange (2012-05-02 10:36) 

carotte

orangeさん
フランスのTGVがしょっちゅう遅れていることを思うと、イタリアはさらに輪をかけて.....と思わずにはいられません。^^;
スピードは上がっても、時間通りというのはなかなか簡単ではなさそうですね。^^
by carotte (2012-05-03 09:21) 

opas10

日本の感覚だと、鉄道の新規参入って新たにレールを敷設することをイメージしますが、欧州は線路の所有と運営は一体じゃないんですね!あのイタリア人が時速300Kmの列車を運行って考えると、ちょと怖いものがあります(笑)が、システム運営じゃなくて単独の列車運転だとF1のハンドルさばき同様に実は日本人よりも数段上手かったりして(笑)
by opas10 (2012-05-03 13:05) 

carotte

opas10さん
そう言えばレールの問題のことを気にしていませんでした。新しくレールを敷設する区間もあるかもしれません。でもEU圏内で自由化されるとなると、当然ながら既存のを使うケースがほとんどでしょうね。車の運転で恐ろしいことになっていたイタリア人ですが、運転技術はどうも上のようですよ。それに、まともに時刻表通りの運転がなされていないとなると、案外、危機の時の対応が柔軟でうまくいくのかもしれません。
by carotte (2012-05-04 00:19) 

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