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2012年パリで一番おいしいバゲット [フランスのグルメ]

 いよいよ仏大統領選の決選投票が今週の日曜日にせまってきました。

 

 昨日は、フランス時間の夜9時から2時間50分にわたって、その当事者サルコジとオランドのテレビ討論が行われました。

 

 調査によると、フランス人の3人に1人がこの討論を見ていたそうです。

 

 一夜明けたマスコミの反応は、勝ち負けなしのドロー。

 

 支持率調査で常にオランドに遅れを取っていたサルコジは起死回生をねらっていたのかもしれませんが、残念ながらそこまでは行かなかったようです。

 

 ル・フィガロ紙のサイトで行われたアンケート「テレビ討論を見て投票する候補者が変わりましたか?」の結果も、「いいえ」と答えた人が84%。あまり大きな影響はなさそうです。

 

 討論の前に行われた最新の支持率の世論調査では、サルコジ47%、オランド53%。

 

 いずれにしても、あと3日で次のエリゼ宮の主が決まることになります。

 

 そのエリゼ宮に、今年1年間、バゲットを納品するパン屋さんが決定しました。

 

 毎年恒例の、パリで一番おいしいバゲットのコンクール。

 

 170人のエントリーの中から選ばれたのは、今年もまた18区にあるパン屋さんでした。

Paris_Paris.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年5月3日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 グランプリに輝いたのは、ロルドゥネ通り159番地(159 rue Ordener)でパン屋を営むセバスチャン・モヴィウー(Sébastien Mauvieux)さん、37才。

 

 長い時間かけてこねた生地をゆっくり休ませてから焼くといのが、美味しいバゲットを作るコツです。

 

 「おいしいパンは短時間ではできませんよ」とセバスチャンさん。

 

 お店には常連のお客さまばかり。子供の時からここでパンを買っているというおじいさんもいます。

 

 コンクールは昨日行われました。自慢のバゲットを持って並んでいたのが参加者の皆さんです。

 

 さっきまで窯の前でパンを焼いていたというパン屋さんは額に汗が……。

 

 バゲットを持って来たからと言って全員が参加できるわけではありません。まずは規格のサイズと重量をパスする必要があります。

 

 長さは55〜65㎝、重さは250〜300g。それ以外は門前払い。

 

 次はいよいよ審査員による審査です。

 

 焼け具合、中身、匂い、見た目で評価が行われます。そのためには、音も重要なファクターになります。

 

 審査員の方が音を聞かせてくれましたが、おいしそうな音がしてました。バターをたっぷりつけてパリパリっと食べたくなります。

 

 こうして栄光を手に入れたセバスチャンさんですが、バゲットの納品先はサルコジさん?それともオランドさん?

 

 その答えは、日曜日の深夜までおあずけです。

 

  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、バゲットを腕に挟んでバスが来るのを待っていたら、知らない間にお腹の空いた奴にかじられていた」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 6

wattana

carotte さん、おはようございます。
「パリで一番おいしいバゲットのコンクール」の昨年と一昨年のcarotte さんの記事を見ました。18区にあるパン屋が3年連続グランプリになるんですね (3年前も18区のパン屋?) 
日本では今、ソフトフランスパンが流行っているようで、「ガスト」などのファミレスにも登場しています。でも、映像に出てきたような 「いい音」がしないパンなので、私の好みではありません。
by wattana (2012-05-04 08:55) 

t-toshi

バゲットコンンクールで一番が、大統領府に届けられるとは、明るくてオープンで良い国ですね、さて、かじるのはどっち?
世論調査の結果の通りいくかどうか。興味が持たれます。
by t-toshi (2012-05-04 11:03) 

carotte

wattanaさん、こんばんは。
なぜかここ3年連続で18区のパン屋さんばかり。
ソフトフランスパンは初めて聞きました。やっぱり日本人にはふわふわのパンの方が合うのかもしれません。
by carotte (2012-05-05 00:46) 

carotte

t-toshiさん
日本でもお米コンクールとかやって、首相官邸に一年間届けるなんてのはどうでしょうね。大統領選はかなり僅差です。あの討論でオランドがこけていたら、あっという間にサルコジに勝利の風が吹いたかもしれません。
by carotte (2012-05-05 00:50) 

opas10

このコンペ、毎年感心しています。食を世界に誇るフランス大統領である以上、パリで一番のバゲットを食べなさい、そして賓客にも食べさせなさい、フンス!、みたいな意気込みですよね~。既得権にならないで毎年ちゃんと入れ替え戦があるっていうのがフェアです。日本だとご飯なのでしょうけど、炊いたご飯を首相官邸に毎日運ぶのも難しいでしょうから、いっそ卵焼きコンテストでも!
by opas10 (2012-05-06 11:31) 

carotte

opas10さん
もう一つ感心するのは、町のパン屋さんだということです。パリには有名店があちこちにありますが、ここで選ばれるのはどこも無名のパン屋さんなのです。東京はパリの数倍あるので、ちょっとご飯を納品というのは確かに難しそうですね。卵焼きならなんとかなりそうです。
このバゲットを食べるのはオランドさんとそのお客樣方になりました。
by carotte (2012-05-07 09:12) 

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